第4話 お兄ちゃんはヒーロー

第4話 お兄ちゃんはヒーロー


 4月10日11時35分電車がホームに到着した。咲は電車に乗り、出発するのを待っていた。


(あきにぃは少し遅れるかもって言ってたな〜お昼作ってあげよ❤️)


ドアの横にある手すりにつかまって揺られていた。2駅目を過ぎたくらいに咲はふと違和感を感じた。


(あれ?何か当たってる?何かくすぐったい・・まさか痴漢!?逃げなきゃ!でも・・怖いよ・・誰か助けて!)


「この人痴漢です!」


突然後ろで男の声がした。その男は痴漢の腕を掴んでいた。明輝が痴漢を捕まえていたのだった。


「咲!大丈夫か?怖かったよな・・ごめん、遅れて💦」


「あきにぃ!ありがとう(>_<)怖かったよぉ〜」


「とりあえず、あなたは次の駅で降りてもらいます!」


3駅目で咲と明輝、痴漢をした男は降りた。男は大人しく、駅員さんに引き渡された。


「咲・・ごめんな💦先に帰っててって言ったばかりに・・」


「いいの💦私が油断してたから💦・・ありがとあきにぃ❤️かっこよかったよ❤️」


「そっか・・帰ろっか。」


「うん❤️」


2人はゆっくりと帰路に着いた。

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12時50分2人は家に帰り着いた。明輝はお昼を作るといいキッチンに向かい、咲は自分の部屋に戻った。


(はぁ〜❤️お兄ちゃんはやっぱりかっこいい!私を守ってくれた❤️好き❤️大好き❤お兄ちゃんは覚えてないんでよね・・・なら、このままでもいいよね?お兄ちゃんの妹でいいよね❤️)


咲はベットにある抱き枕を抱えていた。少しの間、まどろんでいると1階から明輝が呼ぶ声が聞こえた。


「咲ーお昼ご飯出来たぞー」


(お兄ちゃんが呼んでる!行かなきゃ💦)

「は〜い!食べる〜!」

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 明輝はキッチンでオムライスを作りながら考えていた。


(咲は大丈夫なのかな・・初めての高校生活でいきなり帰りに痴漢に会うなんて・・・怖かったろうに・・せめて、咲が好きなオムライスで少しでも笑顔になればいいけど・・)


「・・・よし、出来たぞ。咲を呼ばないとな。」


(咲には笑顔になってほしいな。)





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