アンデッドの特性

 かなり初期段階に書かれたブツなので死に設定多数。

 飢餓から自我崩壊に至った野良アンデッドの設定は利用するかも?



 アンデッドとは、刺胞動物と※削除済み※を配合したハイブリット生物である。

 単にして全、集にして個であり切断されたとしても同一の自我を持ちいかなる空間の隔絶があったとしても記憶、自我が同期する性質を持つ。


 その為、一般的なゾンビ映画に描写されるような頭部や脊椎の損傷による無力化や殺害は不可能であり、アンデッドの名にふさわしい耐久性を持つ。一方、電気や炎、乾燥状態や低温、放射線には人間同様の脆弱さを示す。


 また食物に対する依存度が低い。ゾンビらしい肉食や人間の様な食事は好ましいが、リンガー液による効率的な栄養摂取でも十分である。


 しかし、危機的な飢餓状態にある場合には、有機化合物であればセルロースの類やPVCすらリンやカリウムと結合して分解してしまう。

 そのため身に着ける防護服は無機化合物によって作成されたものが好ましい。アルミやジェラルミン、鋼鉄製の装備であれば分解は不可能かつ安価であるので望ましい。


 防護服としては対炎性不織布であるセラミックス繊維や、炭素繊維の製品が望ましいだろう。裏打ちとしてはケイ素を主素材にしたシリコン製のシートを使用するか、PVCにコランダム構造体を取らせて安定化した素材を使用されたい。


 兵器類の搭乗員としてアンデッドを半永久的に搭載する場合、上記の特性を踏まえて独自仕様に修正する必要性がある。

 空間を隔てていない場合、APDS弾の外装やケースレス弾薬自体を、長期間かけてアンデッドが自身の食事として分解してしまうことには注意が必要である。


 アンデッドは飢餓状態が長く続くと、通常は休眠状態に入る。空気中から栄養を摂取して長期間かけて栄養状態を改善し、蘇生する。正常な挙動であれば、休眠時間が数年にわたろうとしても、エネルギーを蓄えて蘇生する。


 しかし、環境から受動的に摂取できるエネルギーが少なく、改善が見られない状況にあったアンデッドが、人体の形状を取ることを放棄し、アメーバや地虫、4足動物のような形状に変化して摂食を目的にした行動を積極的に取るようになることが確認されている。


 この変異後のアンデッドの自我と知能のレベルは極度に下がり、原始生物に近い行動様式に変化する。この先祖がえりともいうべき変異は不可逆な変化であり、自我も変容し、対話も不可能になる。

 摂食を目的としているため、遭遇は純粋な脅威であり、この種の変異アンデッドは優先的に駆除しなければならない。

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