第49話 ワイバーンドラゴン討伐3

ワイバーンドラゴンに向かってミズキを除いた3人で斬り込んでいく。




キンッ




「なんだこれ!」


俺たちに攻撃は不思議なバリアによって防がれてしまった。


「さすがA級モンスターね。そう簡単に終わらせてはくれないのね」


「あのバリアを壊さないと本体に攻撃が届かなそうです。」


ミズキもライトニングを放つがやっぱりバリアに止められてしまう。




ワイバーンドラゴンは炎のブレスを俺たちに向かって飛ばしてくる。


なんとか躱したが、俺たちが居た場所は半分融解していた。


「なんて威力だ、、」


あんなの当たったら消し炭じゃすまないな、、、




その後も攻撃を試みるがバリアに全て防がれてしまう。


「くそ、、、全然攻撃が通らない。」


「最大火力をぶつけたらあのバリア割れるかな。」


「やってみるか。」


俺は斬撃強化のスキルで、斬撃の威力をチャージする。時間は20秒。


レイも大剣に最大の霊子をのせて攻撃する。


「せーの!」


同時に俺たちの攻撃がワイバーンドラゴンのバリアを叩く。




ピキッ




「お?」


割れるまではいかなかったが、ヒビを入れることには成功した。


もう一発くらいぶち込めればあのバリア破壊出来そうだな。




「レイ、もう一回!」


「いわれなくてもやるわよ!」


もう一度俺は斬撃のチャージを始める。


だが、さっきの攻撃で俺のマークが強くなったのかなかなか貯めきれない。


この斬撃のチャージは、意識を刀に向け続ける必要がある。


ワイバーンドラゴンの攻撃の密度が高すぎて、意識がなかなか刀に向かない。




「私が全力でワイバーンドラゴンを20秒止めます!」


アイノの目が赤くなる。加護を使う前兆だ。


「止まれ!!」


アイノの声でワイバーンドラゴンの動きが止まる。


が、格上相手なのが響いているのか苦しそうな表情を浮かべている。




だけど、アイノのおかげでチャージすることが出来た。


「はぁ!!!!」




パリンッ




バリアを砕いた!


このまま突っ込む!


俺はバリアを壊した勢いそのままに突っ込むが、


翼ではたき落とされてしまった。




「アルヤ!」




そしてアイノにも限界が来たのか、膝をついた。




「アイノちゃん!」




バリアは割ったけど致命傷は与えられてない、、


残っているのは私とミズキの二人。




「ミズキ!あいつの動きを少し止めれる?」


「バリアがない今なら出来ると思う!」


よし、それならやる価値がある。




「わかったわ。お願いするわね」


「レイちゃんはどうするの?」


「私はあいつの懐に潜って核を破壊する。」




「縛砲雷眼!」


ミズキの拘束魔法がワイバーンドラゴンを包む。




「いま!」


両手で剣を握りしめて最高速度で核に向かって直進する。


いつもの攻撃じゃ届かないけど、あれなら、、


レイは、自らから漏れ出す霊子を剣に注ぎ込む。




拘束を外したワイバーンドラゴンがレイを鷲づかみするために手を伸ばす。


拘束時間は5秒。だけどそれだけあれば充分。




レイはその手ごと、一刀両断した。

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