第48話 ワイバーンドラゴン討伐2

「今回のクエストはワイバーンドラゴン討伐ですか。」


「クエストというか依頼だけどね?」


ワイバーンドラゴンはBランクモンスターだ。


普通なら俺たちのランクの冒険者は手出しすら出来ないだろう。




「ここがワイバーンドラゴンがいるダンジョン?」


こんな形のは初めて見たとレイは驚いてる。


ピラミッドのような形でそれなりの高さがあるのだ、


「このダンジョンは危険だからかあんまり攻略されてなくて、内部の地図はもらえなかった。だから慎重に進むぞ。」


「ラジャー!」


アイノはいつも元気だなぁ




ダンジョンの中は罠だらけで、罠回避のスキルがなかったら即死だっただろう。


はじめてまともにこのスキルが機能した気がする。


俺を先頭にして一列になって進む。


「さすがは高難易度ダンジョンですね、、出てくるモンスターも結構強いです。」


罠だけならまだしも出てくるモンスターもレベル30越えのCランクモンスターばかりでさすがBランクパーティの依頼といったところだった。


特にミイラのようなモンスターが厄介だった。物理攻撃が効かず、すり抜けてしまう。


ミズキの雷撃でなんとか処理をする。俺の炎弾じゃ魔法適性が低くて足止めにしかならないし。


今思えば、このパーティ脳筋すぎやしないか?


4人中3人が剣でゴリゴリ押していくスタイルってバランスわるいな!


「敵の情報くらい言ってくれたら欲しかったな」


言ってくれていたら、幽霊系のモンスターに効く聖水を大量に準備して行ったのに。




なんとか最上階まで上がると、そこには炎を全身に纏ったいかにも強そうなドラゴンがいた。


「こいつがワイバーンドラゴンか、、」


ワイバーンドラゴンはこちらをジッと見つめている。




{ワイバーンドラゴン Aランクモンスター}




おいおい、Aランクってそんな話きいてないぞ!


あの爺さん騙しやがったのか!


そりゃBランクパーティに頼むにしても強すぎるダンジョンだと思ったわ


だって最上階前にBランクモンスター居たもん!普通に倒しちゃったけど、、




「みんな聞いてくれ!こいつはA級のモンスターだ!気を抜くと死ぬぞ!」


「「はい!」」


「分かったわ!」


動揺を悟らせないように剣を構えた。




「私の依頼は聞いてくれたか?」


「大河様。ええ、あのもの達はA級のワイバーンドラゴン討伐に向かわせました。」


「そうか、ありがとう。バール。」


「いえ、これくらい大河様の頼みですから。でもどうしてこんなことを?」


「ああ、私の脅威になりえるものは早めに芽をつんでおかないとな」


「脅威ですか?」


「まあ、そのうち分かるさ。楽しみにしていろ」


そうして転生者の大河はギルドを去って行った。


後書き編集

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る