第2章

第47話 ワイバーンドラゴン討伐

「アルヤ殿、この依頼をお願いしたい。」


ワイバーンドラゴンの討伐。強そうな名前だな。ドラゴンってついてるし。


「最近、産卵期で凶暴化していてな。この街に来る商人に危険が及んでしまうから討伐してほしいんじゃ、君たちの実力を見込んで頼んでいる」


俺はここのギルドマスターであるお爺さんにギルドの応接室に呼び出されてた。


なぜギルドに呼び出されているかというと、昇級試験を受け、冒険者ランクがCに上がったからである。




え?昇級試験はどうだったのかって?




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「今回の昇級試験はミリグアの討伐だ。C級モンスターだから気を引き締めろよ」


「ミリグアか~ベルモンジャルのほうが強かったと思うよ?」


まあランクで見たらそうなんだけど、、


あいつBランクだったし、、、


だから正直苦戦する気はしない。


ギルドから受け取った地図に書いてある通り、ミリグアの巣がある火山口に向かっていた。


向かったんだけど


「あれ、モンスターいなくね?」


「いないね~」


なんでだ?地図にはここの巣に居るって書いてあるんだけど、、




「あ」


見つけた。


なんかめっちゃ必死な顔で逃げている。なんで?


隣を見ると目を赤く光らせて、とんでもない威圧感を放っているアイノがいた。


「にがさない、、!」


この子の支配の力は日に日に上がっている気がする。


ミリグアはトカゲのように四足歩行で逃げるが、当然俺たちは余裕で追いついた。


そして秒殺してギルドに帰還したのである。




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こんな感じで昇級試験を終えた結果。


2時間ほどで帰ってくると思ってなかったギルドは驚き、とてもCランクパーティじゃないという結論に至った。


普通は装甲の堅いミリグアを倒すには1日以上かかるのが普通らしい。


そしてさっさとBランクにするべきということになったのか、高ランクの依頼が舞い込んでくるようになったのだ。




まあ確かに俺たちはCランクのパーティではないと自分でも思う。


だって、精霊の守護者が2人、精霊が1人、悪魔が1人のメンツだ。


上位の冒険者パーティでもこんなパーティはなかなかないだろう。




「ほんとはこの依頼はBランクパーティにお願いするんですけど、、」


と申し訳なさそうに職員さんは頭を下げる。


ただうちのパーティの事情はほとんどの人が知らないからこういう反応されることが多い。




「いえ、俺たちもさっさとランク上げたいですから大丈夫ですよ。」


あげないと高ランクのダンジョンに潜れないし、、、


魔界の扉を見つけるにはとにかくランクを上げないといけない。




「ここのギルドマスターは私の父なんです、、。無理なお願いをしてしまいほんとにすみません。」


「全然気にしてないですよ。むしろありがたいです。」


さっきのお爺さん。この人のお父さんなのか、、似てないな




「ほんとにありがとうございます!では無事に帰ってくることを祈ってます!」


可愛い職員さんに手を握られながらそんなこと言われてしまった。


俺は絶対無事に帰ってくると心の中でこの名前も知らないお姉さんに誓った。


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