第45話 休暇2

「暑いな、、、」


「暑いですね、、、蒸し焼きになりそうです。」


スフィアの街が近づいてきたからか、さっきとは比べものにならない暑さが俺たちを襲う。


火山を越えていかないといけないって言うのが、本当に辛い。


みんな汗だくになって歩いている。




「ここは普段サウナとして利用してる人も多いくらい暑いからね、、」


サウナに使ってるってことは水風呂とか用意されてるんじゃないか!?




「この山を歩いた後、自分で水魔法を使って体を冷やすのが気持ちいいみたい」


自分でやるのかよ!!くそ!なんで水魔法取っておかなかったんだ!俺の馬鹿!


最初のスキル選択を初めて後悔した。






「ようやくついたー!」


アイノはよほど嬉しいのかはしゃぎまくっている。


俺たちは暑い暑い山を越え、ようやくスフィアの街にたどり着く事ができた。


距離以上に長く感じた旅だったな、、


「とにかく休めるところに行こう~。もうクタクタだよ」


「そうだな。とりあえず宿を探すか。」


いろいろ観光名所らしき建物や温泉街が見えるが、そんなことより今はゆっくり寝たい。


こうして、スフィアの街1日目はみんなですやすや寝るだけで終わったのだった。




「ここはほんとに心が休まる気がするなぁ」


この街を堪能するために、街の伝統らしい浴衣?というものをみんなで着て街を回ることにした。


レイは情熱的な赤色、ミズキはミステリアスな黒色、アイノは元気な黄色とそれぞれイメージに合った色の浴衣を着ている。


見惚れるくらいみんな可愛い。


アイノとレイは浴衣の隙間から少し谷間が見えてるの、ずるいと思います。


視線がそっちに引き寄せられる。


ミズキよ、、睨まないでくれ、、不可抗力なんだ、、、


ちなみに俺は灰色だ。三人がいろんな浴衣を持ってきて俺に着させてきて、このままだとずっと着せ替え人形になりそうだったから浴衣レンタル店の店員さんが選んでくれた浴衣にした。


3人は最初不満げだったが、着替えて出てくるとみんな似合ってると言ってくれた。


そう言われるとやっぱり嬉しいものだ。




「アルヤさん!アルヤさん!これ食べてみたいです!」


アイノが指刺したのは、手のひらサイズの紅葉の形をした中にあんこがはいったお饅頭だった。


この街にはこんな食べ物もあるのか、、、


初めて見る物ばかりで俺も楽しくなる。


みんな美味しいと言って食べていた。俺はもう一個買って食べるくらいには気に入った。


まじであんこが美味しすぎる。




一通り街を回り、夜には花火というのを見に行った。


空中に花のようにいろいろな色の火花を散らすというのは、絶景だった。


どうやら魔法を使っているわけではないらしい。


昔この街に技術を伝えに来てくれた人がいたらしい。すごい技術をもってるんだな」




、、、ちゃぽん


そして最後は温泉に入りに来ていた。


「レイが凄い楽しみにしてたけど、たしかにそれだけの価値はあるな、、。」


疲れが一気に吹き飛びそうだ。


女性陣とは一緒じゃないけどね!さすがに!


ちょっと残念なような、、、


仕方ないけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る