第43話 終戦2
「なぜ?それが俺の仕事だからな」
「ベルモンド、、貴様、、、」
俺には一体目の前で何が起きてるのか理解できなかった。
なんでハルロは護衛に心臓を貫かれてるんだ?
俺が混乱したまま、その光景を見ているとハルロは消滅していった。
「一体何が、、、」
助けられたのか、、?
いやでも護衛の人がなんで、、
「遅くなって悪かったな。君の仲間が思ったより強かったんだ」
「いえ、、助けて頂きありがとうございました。」
「俺の名前はベルモンド。冒険者ランクはSの冒険者だ。」
ローブを脱ぎ捨てると青髪で身長の高い男が現れた。
「冒険者なんですか!?」
しかもSランクって最高ランクじゃないか、、。
何で凄い人がこんな所に、、。
「少し前からこの街で悪魔族の反応が多くなってな。ギルドの依頼で調査に来てみたらこんなことになってたんだ。」
「調査、、、」
「ほんとはもっと早くハルロを殺すつもりだったんだが、あれだけの勢力だと逃げに徹されると逃がしてしまう恐れがあった。なんとかならないかと考えていた所に君たちがやってきてここしかないと思ったんだ。どうしても仕留めたかったからな。」
ベルモンドは葉巻に火をつけてふかし始めた。
「アルヤさん大丈夫ですか!まだ護衛が残っていたなんて!」
俺に合流したアイノがベルモンドに剣を向ける。
「まて、アイノ!その人は俺を助けてくれたんだ。」
「そうだったんですか、、」
それを聞くとアイノは剣を下ろした。
「血の気が多い仲間が多いな、、俺は君たちと敵対するつもりはないし、何なら感謝している。ハルロ討伐に一役買ってくれたからな。これはその御礼だ。」
ベルモンドが肩にかけていたバックから取り出したのは、何かのポーションだった。
それを俺と俺の仲間全員に振りかける。
すると、ダメージが全て無くなったのだ。
「これは、、エリクサーか」
超高級品で一つ金貨15枚する。かければダメージ全回復の代物だ。
まじですか!?そんなのかけられたんですか!
「じゃあ、またどこかで会えたらよろしくな」
次の瞬間、ベルモンドはいなくなっていた。
「任務はどうだった?」
「ああ、任務達成だ。」
「さすがは僕のご主人様だね。知ってたけど。僕の加護もあるから当然か」
「おい、今回は結構大変だったんだぞ?」
俺の隣でたい焼きを食っているのは、俺と契約している精霊、リリアだ。
僕って一人称だが、性別は女。男扱いすると怒るからめんどくさい。
「全くハルロも馬鹿な事するよ。あんなことしたら目をつけられるに決まってるじゃないか。」
「まあそりゃ当然だな。にしてもなんで今回の依頼、お前は一緒に来なかったんだ?」
「ちょっと顔を合わせたくない相手が居たからね。」
「へえ~お前にもそんな相手が居るなんて驚きだな。無敵だと思ってたのに」
こいつは未来を見ることができる。その加護を俺も受けている。
だからなおさらこいつが苦手にする相手がどんな奴なのか検討もつかない。
「そのうち会うことになっちゃうんだけどね。」
今のところは戦うつもりはないが、僕の未来視はその子と戦う未来を示唆していた。
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