第7話 契約
「いいのか?」
「うん!もちろんだよ!」
でもどうしたら契約したことになるんだ?口約束でいいんだろうか、、、それとも契約書みたいなものがあるのか、、、
「どうやったら契約したことになるんだ、、?」
「ああ、それはね」
レイは少し頬を赤らめながら、俺の額にキスした。
「な、、、」
え、、いまキスされたのか。額だったけど!初めて!びっくりしすぎて声もでない。
「これで契約できたよ。」
「なにか変わった感じはあんまりしないな」
正直めっちゃ力が漲ってくるとかそういうのを期待したんだけどな。
「契約って言っても私の力が一部使えるようになっただけだからね~。今のところ契約してアルヤに付いた効果は、敵にダメージを与える時に精霊属性が付与されるだけかなあ。」
「精霊属性?」
「悪魔族の弱点特攻みたいなものだね。あとは魔法の適正が少し上がることかな。」
弱点特攻、、?よく分からない単語だけど、魔法が使えるようになるのは嬉しいなあ
「まあでもこれで晴れて精霊の守護者になったわけか。」
「そうね。これであなたは悪魔族に対抗できる力を得たわ。」
今まで俺たちのやりとりを静観していたミオも一通り落ち着いた俺たちに声をかけてきた。
「なら俺はレイと協力してとにかく悪魔族を倒せば良いんだな。」
「その考えであながち間違ってはいないのだけど、まず目指さないといけないのは魔界の扉ね」
「魔界の扉?」
「この世界のどこかにあると言われている悪魔族の世界と繋がっている場所よ。大昔精霊が魔界に行くために作ったとされているわ。この世界の住民や精霊はその扉を介してしか悪魔族の世界、魔界へは行けないの。それ以外の場所から強引に行くと魔粒子が濃すぎて体が耐えられないわ。」
「魔粒子とかはよくわかんないけどとりあえずその魔界の扉に行けば良いんだね。どこにあるの?その扉。」
「それは私にも分からないわ、、」
「じゃあどうやって探したらいいんだ、、、。」
「それなら、私に考えがあるよ~。他の精霊たちに話しを聞いてみたら良いんじゃない?精霊が作ったならどこにあるか知っている精霊もいるかもしれないし!」
たしかに精霊がつくったなら魔界の扉の場所をしっている精霊が居てもおかしくない。
「じゃあきまりだね!精霊に話を聞きに行こー!」
「そうだな!」
「方針も決まったみたいだし、お願いするわ。この世界の命運、あなた達に託したわよ。」
「ミオは俺たちと一緒にこないのか?」
「私はこの場所を守らないと行けないから一緒には行けないわ」
ミオをすこし悲しそうな顔で俺たちを見送った。
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