第8話 冒険者カード

「ところでレイ、他の精霊ってどこにいるんだ?」




ミオと分かれて俺たちはまた冒険者手続きをした街の宿に戻ってきていた。




「私が一人心当たりがあるのはここからずっと先にある神秘の森に精霊が居るはずだよ~」




人間の状態でいるのは体力を使うといって、猫の姿にもどったレイが次の行き先を示してくれた。




「じゃあそこに向かえば良いのか。」




「いや~そうなんだけどさ。あそこの近くに居る敵ってまあまあ強くて今のアルヤだったら死んじゃうね。瞬殺されちゃうよ~」




「そんなに強いのか、、、」




「そうそう、少なくてもレベル20は欲しいかな」




「レベル?」




「え!?レベルのこともしらないの!?」




「知らないけど、、、」




「アルヤ、冒険者カードって持ってる?」




「もちろんもってるよ」




俺はバックから冒険者カードをレイの前に持ってきた。




「冒険者カードの裏面に数字が書いてあるでしょ?」




「書いてあるな、、、」




見てみるとそこには3と記録されていた。




「それがレベルだよ。今のアルヤはレベル3ってこと。激弱だね。その辺にいるモンスターでも死にかねないということです!」




「なるほどな!」




なんとかなしい事実。俺はとっても雑魚であるということが判明してしまった。




「まあ冒険者になったばかりだし、しょうがないんだけどね。」




そういってレイは猫の手でポンポンと頭を叩いてくる。




思ったけど最初助けた割に生意気なんだよなこいつ。




「このレベルの下の欄はなんだ?」




「ん?これはスキル欄だよ。ほら、ここに精霊属性付与って書いてあるでしょ?」




「ほんとだ。」




「ここもレベルが上がると増えたり、誰かから教えてもらうことで増えたりもするよ!」




おお、スキルか、、いまから心躍るな、、!




「まずは少しレベル上げしないとだね~」




「レイは一緒に戦ってくれないのか?」




「気が向いたらね~」




くっっそ、こいつほんとに猫みたいな性格しやがって、、

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