第6話 猫の正体2

「どういうことだ?」


俺は少女に疑問をぶつけた。


「あなたが今抱いている猫。それも精霊よ。」


「そうなのか!?」


驚きのあまり抱いている猫を落としそうになった。


「にゃーご」


少女に精霊とばらされた猫は可愛く鳴く。


「ちゃんと姿を見せなさい」


「もうしょうがないなぁ」


猫が言葉を発したかと思うと眩い光が猫を包み込んだ。


「まったくもう、そんなに急に呼び出さなくてもいいじゃんか。ミオ」


俺の隣に少女と同じような背格好をした女の子が現れた。


髪は長くて銀色の綺麗な髪だ。目の前にいる精霊の少女よりも少し胸も大きくて女の子らしい体をしている。


「あんただったのね。レイ」


レイと呼ばれた少女は俺に向かってウインクした。


「なんだ知り合いなのか?」


「精霊にも精霊界って言うところがあってそこで一緒に育ってきたのよ。」


ここで初めて名前をしった五年前に会った精霊のミオがそう答える。


「昔は良く一緒に遊んでたんだぁ」


「昔はね。大分久しぶりに今会ったけど」


「ミオが契約した人はどうなったの?契約できたって喜んで精霊界を飛び出していったのに」


「死んでしまったわ。悪魔族に殺されたの。」


死んだ?それならもう契約している人は居ないはず、、、


「そうだったんだ、、」


ここで初めてレイが神妙な顔つきになった。


「ねえ、アルヤ。この世界を救う気はある?」


レイは俺に聞いてくる。


「ああ、俺はそのために冒険者になったんだ。」


「なら私と契約しよう。助けられた恩もあるし、私がアルヤに力を貸す。」

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