時間と天候

『魔法暦』は、1日は24時間、1週間は10日(日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、天曜日、海曜日、冥曜日)、1ヶ月は40日、1年は13ヶ月として定められている。フェイズシフト以降、魔力によって時空間に影響が現れると、魔法省プロヴィデンスはフェイズシフトが発生した年を『魔導暦/ユレケラス暦』元年として、全世界に公布。

ラストリゾートの空に見られる『魔導星雲』は、大気圏の外側を覆っている魔導粒子ユレーナの集合体である。通常の星雲と同じく様々な色に発光し、地上からの景色はさながらオーロラや天の川のように観測できる。この影響で昼夜を問わず星が観測できるようになった(厳密には星ではなく魔力の発光現象)。紀元前の星空とは全く異なることが分かっており、いくつもの新しい星座が発見されている。ラストリゾートの天文台アンドロメダプラザでは毎日のように新たに生まれ変わった星空の研究、観察イベントが開催される。その実、月を含めた惑星のほぼ全てがフェイズシフトの影響で死滅し、現在観測できる星は全て魔力の残滓である。魔力は時折かつての夜空を再現することもあり、天文学者を除くほとんどの人々がその事実を知らない。毎日のように新しい星座が見つかるのも、魔力の光が毎日動いているためである。また、ある天文学者は太陽にも魔力の影響が及んでいることを危惧しており、フェイズシフト以降その光が弱まり続けていることから数年もしない内に燃え尽きる可能性があると警鐘を鳴らしている。

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