登場人物
登場人物 fromラストリゾート
・桜井 結都(さくらい ゆうと) 22歳/174cm
「可能性を現実に変える時だ」
超常現象対策機関DSRの調査部門に所属するエージェント。職員階級はスタンダードクラス。マイペースで躊躇いのない性格をしており、如何なる状況でも冗談を交える。基本的に割り切った見方をする傾向があり、良い意味でも悪い意味でも躊躇うことを知らない。他人が躊躇うような決断も簡単に下すなど冷徹な面もありながら、できるだけ真摯であろうと努めている。白いシャツにブラウンのベストを着こなしたカジュアルな服装を基本とし、髪型は前髪を横に流したスタイル。親友の浅垣晴人に憧れてオールバックにもしたが似合わず諦めた。美しい孔雀の羽を彷彿とさせる意匠が特徴的な剣を愛用し、その正体はレミューリア神話に登場する生命を司る魔剣ライフダストである。
・暁烏 澪(あけがらす みお) 23歳/162cm
「可能性がなければ作るまでよ」
世界に9人しかいない超能力者の1人。有する超能力は魔導粒子ユレーナを制御する技術に秀でたテレキネシス──通称『アストラルキネシス』。彼女は魔導科学へ自らの力を提供し、ラストリゾートの開発に大きく貢献している。責任感が強く大らかな性格だが、敵意を向けた相手には冷酷な一面も。両目下の泣きぼくろと超能力者の証でもある虹色の瞳が特徴的。
・月城 時成(つきしろ ときなり) 21歳/178cm
「悪いけど魔法は俺の財閥のもんでね」
ラストリゾート最大の財閥である月城財閥の御曹司。自由奔放でお調子者かつナルシストだが、曇り一つない正直者。人一倍情に厚いが無類の女好きでもあり、いくつもの厄介な縁を抱えている。短く整えた茶髪は一部を編み込み、ピアスやネックレスなどを身に着けたかなりのお洒落好き。財閥が保有する多彩な魔具を取り扱う高度な技術を持ち、アクセサリーのほとんどに魔具を仕込んでいる。自由を追い求める一方で、失踪した父を探している。
・浅垣 晴人(あさがき はると) 25歳/175cm
「たとえ神が奇跡を起こしてくれなくても、お前なら自分で起こせるはずだ」
超常現象対策機関DSRの調査部門に所属するエージェントである。職員階級はハイエンドクラスであり、桜井結都の上司に当たると同時に親友でもある男。黒髪をオールバックにした爽やかな風貌をするものの、無口に仏頂面で取っつきにくい。しかしながらDSRでエリートとして数えられる実力を持ち、頼り甲斐のある人物である。複雑な機構を持つ機械剣ペンホルダーを武器として愛用している。無遠慮な物言いと態度は桜井結都とは正反対のようで、長い付き合いゆえか不思議と馬が合う。
・桐生 蓮美(きりゅう はすみ) 17歳/158cm
「目標はこちらで捕捉していますので、サポートはお任せください」
超常現象対策機関DSRの監察部門に所属し、桜井たちのオペレーターを務める少女。桜井たちのことを先輩と呼び慕い、特に浅垣に対して好意を抱いている。まだ高校生という若さでありながら仕事熱心で、本部内でも随一のしっかり者。茶髪をおさげにし、仕事中はいつも小型ヘッドセットを耳につけている。魔法アレルギーを患っているため現場には出られないが、料理の腕の評判が高く任務内外問わずエージェントたちをサポートする。DSRの職員階級としてはシークレットクラスに該当し、桜井や浅垣ら以上の最高権限を持つ。通っている学校は桜井たちの母校でもある木漏れ月魔法学校。
・コレット・エンドラーズ 27歳/168cm
「らしくないわね。いざって時はあたしが助けてあげるから大丈夫よ」
超常現象対策機関DSRの技術部門に所属するエージェントであり、職員階級はハイエンドクラス、浅垣と同じくエリートとして数えられる実力を持つ女性。恵まれた美貌に長いブロンドの髪、シャツの上からつけたガンベルトには複数の魔具を常備する。飄々としていてイタズラ好きな性格に難があれど、気配り上手で面倒見がいい。衛生主任として魔胞侵食や魔法アレルギーへの処理を始めとした衛生知識のほか、刀を用いた抜刀術を得意とするなど戦闘技術も持ち合わせる。
・帆波 颯爽(ほなみ さっそう) 25歳/176cm
「たまたま知ってただけですよ。DSRのエージェントじゃなくたって、超常現象を目にしてしまう人もいるんですから」
超常現象対策機関DSRの調査部門に所属するエージェントであり、職員階級はスタンダードクラス、2050年入社の桜井結都と同期に当たる。清廉潔白で生真面目な性格をしており、浅垣とは違う意味でのカタブツと評されている。誰にでも分け隔てなく誠実に接し、はっきりと公私を弁えている。冗談を好む桜井とは正反対な性格だが仲はいいものの、同じ調査部門でもチームの違いから接点はあまり多くない。DSRの戦闘機を操縦できるパイロットであるほか、戦闘面では空中戦を得意とする。空中戦で良い成績を収めることは困難とされる中で、帆波は安定した成績を記録。得物とするのは槍で、杖としても機能する。桜井と比べて前線での戦闘能力は低いこともあり、調査部門の中でも支援要員として扱われる。上記のことから衛生課の主任であるコレット・エンドラーズの部下として活動することが主となる。コレットの下で働けることを柊世風ら男性職員には妬ましく言われているが、帆波にとっては苦労の連続。ちなみに浅垣曰く、桜井よりも車の運転が上手い。
・雨燕 咲弥(あまつばめ さくや) 32歳/175cm
「手の届きそうなところにあるものほど、手を伸ばしてみたくなるんだろうな」
超常現象対策機関DSRの調査部門に所属するエージェントであり、職員階級はハイエンドクラス。魔法産業革命当時から所属し、数々の超常現象や危険な作戦に参加した経歴を持つ。両サイドを刈り上げた髪型に厳かな顔立ちは威圧的だが、誠実で礼儀正しい性格。戦闘では義体の下半身を活かした高機動力と機動盾バリケードライノという武器で戦う。DSRにおいて戦闘を担当するエージェントは多くいるが、その中でも防御に特化したスタイルの雛形となったのは間違いなく雨燕である。
・帰山 心温(きやま しおん) 33歳/170cm
「ふふ、ここはしがない医者として、お二人の絆が成した奇跡──ということにしておきましょう」
超常現象対策機関DSRの技術部門に所属するエージェントであり、衛生課を統括する教授である。職員階級はハイエンドクラス。ラストリゾートの中でも指折りの名医として知られる。いついかなる時でも笑みを絶やさない穏やかな性格で、礼儀正しく品行方正。公私の隔たりがないように思えるが、裏を返せば本心が見えず隠し事が上手い。彼の部下に当たるコレットでさえ、その本心に触れるのに苦労するという。
・柊 世風(ひいらぎ よかぜ) 27歳/161cm
「桜井ってたまに怖いくらい迷いがなくてびっくりするけど、今回ばかりはお前が頼もしいよ」
超常現象対策機関DSRの監察部門に所属するエージェントであり、職員階級はシークレットクラス。恰幅のいい体格の持ち主で、本部では愛嬌のある人物として他の職員から親しまれている。エージェントの管理を行う人事、物資調達や研究開発による経費を含む会計などを担当。本部内でも高い権限を持ち、機密文書にもアクセスできる。楽園政府ネクサスとの仲立ちをすることもあり、エージェントたちが超法規的権限を認められているのも彼の報告によるところが大きい。親しみやすい男なのは事実だが、誰も彼の素性や過去について知らない。
・鳳条 未咲希(ほうじょう みさき) 19歳/157cm
「私もいつか澪みたいになれたらな、なんて。澪に聞かれたら『何言ってるの』って怒られちゃいますけど」
ラストリゾートN5セクター『いかだ町』出身の少女であり、暁烏澪とは友人関係にある。おっとりとした印象とは裏腹に明るく無邪気な性格で人懐っこい。世界魔法史博物館のスタッフとして働いていたが、黒い太陽事件をきっかけに澪の家で居候を始めた。ネックレスやスカーフを身につけたり、田舎者なりのお洒落を楽しんでいる。お守りのネックレスは魔具としても機能し、そのオーラと幼少から習っていた格闘スタイルを組み合わせて戦える。また、澪のような超能力者になれることを本気で憧れている。
・夏目 瑛里子(なつめ えりこ) 32歳/164cm
「私はいつまでも受け入れたくない現実を遠ざけようと戦ってる。でも戦ってるのは強いからじゃなくて、弱いからよ」
世界最大の魔法財閥『月城財閥』の会長・月城時宗の元秘書である女性。会長の失踪後は楽園政府ネクサスの管理下で財閥の運営を行う。これはシェン長官に財閥が乗っ取られることを防ぐ為であり、会長の息子・月城時成に失踪した会長の足取りを追わせている。お節介だが決断力に優れ、時には厳しく叱りつけるしっかり者。時成と時矢の双子兄弟が幼い頃から世話をし、二人にとっては姉のような存在。また同時に、瑛里子自身も財閥との契約以上に時成のことを気にかけている。プライベートでは酒豪でもあり、時成は早い段階から酒を嗜む習慣がついた。
・金盞花(きんせんか) 28歳/156cm
「真実は闇に葬られるもの。嘘や憶測に塗り潰されるくらいなら、せめて私の中にしまっておくわ」
ラストリゾートの暗黒街に潜むテロリストであり、犯罪シンジケート『金盞花』の頭領。物静かに見えてその実血も涙もない無慈悲な言動が悪名高く、楽園政府ネクサスに指名手配されている。殺人を始め魔具の取引や横領など犯罪歴の枚挙にいとまがなく、ラストリゾートの暗黒街を象徴する女性として多方面から恐れられている。デスコイルという両刃の槍を得物とし、腰のブローチを魔具に風の魔法を操る。特に風で相手を切り刻む『鎌鼬』は彼女が最も好み、恐怖の象徴たらしめる凶悪な魔法である。
・ゼベット・レヴェナント 46歳/178cm
「ハハハッ! 所詮は超能力も、魔法によって再現できる技巧に過ぎない!」
魔導工房レヴェナントの代表取締役。世界最大の工房が誇る開発力と資産に溺れる横柄な男で、ラストリゾートにおける魔具の流通に大きな影響力を持つ。それは暗黒街にまで深く根をおろし、全ての魔法を手中に収めたと豪語する。それは魔法に対する恐怖心の裏返しでもあり、レリーフや超能力者に恐れを抱いている。N1セクターにある摩天楼トータルエクリプスは本社であり、N4・W4セクターに広がる都市エンタープライズに多数の工場を有する。
・ウィリアム・シェン 55歳/166cm
「全てはより良い未来へと向かっている。その安らぎを約束してくれたのは、彼ら『DSR』だ」
ラストリゾートを統治する楽園政府ネクサスの執政長官であり、セフィロト銀行の社長でもある。規律を重んじる厳格な男で、高いリーダーシップを持つ。同じくネクサスの役員であった月城時宗と二人三脚で運営していたが、時宗の失踪後はシェンが舵を取ることになった。魔導科学やDSRなどの機関を支援することでラストリゾートの経済発展に貢献する。内部をよそに諸外国との貿易を図ろうと園外交易庁に肩入れした月城時宗とは異なり、民間人からの支持は厚い。
・ラヴオール・ラテランジェロ 48歳/185cm
「もちろん、DSRも総力を上げて君たちを支援するよう手配しよう」
楽園都市ラストリゾートの開発責任者兼総帥にして、超常現象対策機関DSRのトップに立つ男。魔法のエンジンとなる『ユレニアス・リアクター』の開発者の一人でもある。その偉業から人類文明と魔法文明の調和を牽引した偉人として知られる。楽園政府ネクサスの本拠地『シャンデリア』とDSR本部の量子通信室でのみコンタクトできる。仮想空間上でなく実際に彼と対面した者はおらず、民間人もまた誰も姿を見たことがない。所在、正体のどれをとっても不明であることから、彼が人工知能だと考えられたり、そもそも架空の存在ではないかとまで囁かれている。
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