アカオニとクロカゲ



人との集まりを拒絶。又はグループに拒絶され、


数人で行動して生きて行く者も少なくは無い。



無論。


私もその一人だ。



アカオニは、昼間は建物の中。


日の当たらない場所等に生息する。


安全とまではいかないが、夜よりはマシだ。


夜はアカオニの行動が、より活発となる。



アカオニは、腹を満たす事しか頭に無い。


人間を見付ければ唾液を滴し、口を開ける。



人間達は、そのタイミングを計らって。


アカオニの討伐を始めるのだ。



アカオニは、人間同様に喧嘩をする。


縄張りや、食べ物の奪い合いをしているみたいだ。



全ては、人間を腹におさめる為。



頭が賢くないだけ。


まだ、人類が生き延びる兆しは見える。



身体よりも顔。頭部が発達しているのだが。


身体は頭と比例していない。


頭部が発達していれば。


それに伴い、知能も優れるはずなのだが、、



それとも。。


人間を食べ続ける事によって。


身体も、少しずつ。成長するのだろうか、、



考えただけで、恐ろしい。


まだまだアカオニも謎が多い。



クロカゲは、何を目的としているのかは分からない。



ゆらゆらと微かに身体を動かし。


基本的にはずっと立っている。



移動する事はあるが。


手を動かしたりはしない。



ただ。クロカゲの顔。いや。


目のある場所を。



じっと、見つめてはならない。



これはだいぶ後に分かった事だが。



"クロカゲは増える"



どうやって?


そう、思っただろう。



アカオニは、生殖本能は無く。


クロカゲにも、おそらく無い。



じゃあ。


どうして、、



たまには、こう勿体振るのも悪くはない。



未来の私が再び見て、破りたくなるだろうから、


そろそろ続きを記入をしておこう。



クロカゲは、"自害した人間の末路"の姿だった。



ある日。


クロカゲを神と崇める者等が現れた。



こんな世界じゃおかしくもない。



彼等は、クロカゲと共に生活をし。


クロカゲを神格化した。



だが。


信者は日に日に減っていき。



代わりに、クロカゲの数が増えて行った。



誰もその事に触れはしなかったが。



私はそう彼から教わって知った。


、、彼の事はいずれ語ろう。



彼「君の言う。"クロカゲ"の顔を見ていると。


見ている者は次第に目が離せない様な状態になり。


脱力感に襲われ。次にその者は、、


"死にゆく"のだ。


だから彼等を見る事は控えた方が良い。。


きっと催眠術の様な不思議な力があるのだろう。



クロカゲが私達を見ているのは、私達を。


"あちら側へ"と引き込もうとしているのかも知れない。



、、本当の敵はアカオニではなく。


彼等なのかも知れないな、、」




君ならどうするだろうか??



アカオニに食われるか。


自害してクロカゲになるか。



アカオニと戦い。


何が起こったのか、理由も意味も分からないこの世界で。



明日を迎えるのか、、



それとも楽にクロカゲに仲間にして貰うか。



私達の様に。世界を彷徨い。



『こたえ』を見付けるのも悪くはない。



全ては、自分自身で決める事だ。



明日は。


今日を生き延びた者の為に、、



彼「早く行くぞ?」


「はいっ。」


























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変わってしまったこの世界から、 影神 @kagegami

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