第13話 定休日
今日は、水曜日。配信を休む日だ。
前までは、ほぼ毎日配信をしていたが、花蓮や視聴者に休めと言われた。おじさんにも、根を詰めるのはよくないとか言われた。そのため、毎週水曜日は絶対休んでいる。まあ、仕事で苦しんでいるおじさんには言われたくないけどね。
休んでいると言っても、特にやることもないので、ほとんどが花蓮と喋っている。そのため、水曜日は普段と変わりなく過ごしている。
「暇だ」
「早くない?」
「休日って言われてもやることないもん」
「どっか遊びに行けばいいじゃん」
「平日の昼間で遊ぶのはなかなか勇気がいるよ」
「そう?結構、みんな遊んでいるよ」
「大学生だからでしょ。流石に高校生だと悪目立ちする」
「まあ、それもそうか」
高校生だからね。早く大学生になりたい……と思ったがよく考えたら、別に外出は好きじゃなかったなー。車椅子では、できることが限られている。仕方がないことだけど。
「あ、そういえばVal公式からDMきてた」
「私も来た。いろいろ手続き大変だった」
「ね。たくさんあって大変だった」
「そういや、通話のサーバー入った?」
「まだー。1人で入るのが怖いー」
「そう言うと思って、私もまだ入っていない」
「一緒に入ろー」
「はいはい」
「準備できたよ」
「せーの」
「よいしょっと」
「わあー。初めてこういうサーバー入った」
「私も」
「なんか大会出るんだなって実感したよ」
「ここで?」
「ここって大会に出るメンバーがいるんだよね」
「そうだね、私たちのメンバーもいるはずだよ」
「あれもう決まったの?」
「ん。あれ、言ってなかったけ」
「うん。教えて欲しいー」
「言ってもいい感じだしいいか」
「……誰だろう」
「メンバーは、ルートと……氷谷キラトさん、イフさん、時雨レナさんだよ」
「……え?まじで?」
「ん」
「超大手じゃないですか」
「ん」
「え……なんか頭がうまく動かない」
「推しとできるから喜んだら?」
「やったああああ!」
「ここは素直に喜ぶのか……」
__________
一方、そのころ
「お待たせしましたー」
っと、忙しそうに言う、氷谷キラト。
「遅い」
少し笑いながら言う、時雨レナ。
「遅いw」
むっちゃ笑いながら言う、イフ。
「三分ぐらい許してくださいよー」
ルートたちが喋っている時、偶然にもこちらもメンバーも雑談していた。
「さってと。久しぶりだね」
「そうだね。この三人で大会出るのは」
「誰かさんがいつも忙しそうにしているからだけどな」
「すみませんー。ずっと仕事をためてたんですー」
「今何しているの?」
「まあいろいろよ」
「珍しい、隠すんだ」
「てか普通はしゃべらないだろ。今回に関しては社秘だからね」
「ふーん」
「それはさておき、本題話しますか」
「はーい」
「はいはい。多分、DM来ていると思うけど、ちゃんと推薦通ったよ」
「それで、参加が決定したのか」
「うん」
「そういや、Valやったことないけどいいの?」
「今回は初心者枠で二人が認められているから、大丈夫」
「そうなんだ。よかった」
「この三人以外のメンバーは上級者ってこと?」
「そうだね。僕が貰ったものにはそうかいってあった。あ、メンバーの人の紹介、貼っておくわ」
「ありがとう」
「花蓮さんとルートさんね。個人ストリーマーと個人Vtuberね」
「お、かっこいい」
「プレー動画もあった気がするから見てみて」
「おー、なんかわからんけど、すげー」
「うん。すごい」
「基本的なルールは覚えた?」
「全員倒す」
「まあ、そうだが……」
そうだが、ゲームとしてもう少し考えてほしいと、キラトは苦笑した。
「てか、調べてみたら個人とは思えないほどしっかりしているね」
「あー、僕もそう思った。切り抜きとかあるし、中堅個人Vって感じかな」
「え、ルートさん、いやルート君って17歳なの?」
「え。まじで?」
「あ。まっずい」
「17歳はショタかっていわれると微妙だわ」
「でたショタ好き」
「襲われちゃう。さらっと、君呼びね」
「襲わないわよ。ただ少しだけ傍にいてもらうだけ」
「誘拐、監禁、えー犯罪ですっと」
「なんかやる気出てきた」
「えぇ」
「理由が不純なんだよな〜」
「それはさておき、顔合わせ等をする予定だよ」
「私はいつでもいいよ」
「俺は、できるなら今週中がいい」
「はいはい。僕から連絡しておくよ」
「お願い」
「このぐらいかな。よし、せっかくだしゲームでもする?」
「お。キラトいるし俺もやろうかな」
「私もやる!」
「それじゃあ、早く準備しますか」
大会までもう少し。
_________
後書きみたいなものパート2(2022/12/12記述)
はい、どうもー。雨野こうです。
今日も見てくださり、ありがとうございます!今回は報告です。
まず、1000PV突破しました~。1日で400PV越す日があり、驚きが大きいです……。
そして、なんと0星脱却できました!レビューしてくださり、本当にありがとうございます!応援も毎回ありがとうございます。とても励みなってます。
始めての小説でわからないだらけですが、自分自身で達成感を感じており、とても嬉しいです!更新がなかなかできていないですが……。気長に見てくださると助かります。
最後に、今回もよろしければ、応援、コメント、フォロー等をお願いします。報告、意見、感想等、気軽にコメントしていってください。てか、感想欲しいです!どうか心優しき誰かコメントをー。
今回はこの辺で。それでは、引き続き『とあるVtuberのお話』をお楽しみください。
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