第5話 雑談配信後半

 雑談配信を始めて、30分が経過した。そろそろ持ってきた話題が尽きそうだ。


「__って感じだね」


 :なるほど

 :うん

 :なるほどね


「それじゃあ、次は……。さすがに質問がなくなってきちゃったな。僕も持ってきた話題も無くなっちゃった」


 :valのエイム練習何してるの?

 :好きなマップ

 :FPS歴とか、どんなゲームしてた?


「おー、質問ありがとう。まずエイム練習ね。僕はひたすらBOTを撃っていたね。今となったらその練習はあんまよくないと知ったけどね。今はモクをおいてピークの練習やスピードをハードにしてひたすらヘッショしてるのとかをよくしてる」


 :ハードで?すご

 :すごい

 :ノーマルでも難しいのに…


「そう、プロの人の動画を見てこれやるといいってあったから。せっかくだし見てみる?」


 僕は実際にエイム練習を見せた。まあ、最近始めたので半分ぐらいしか当たっていない。ハードの場合は、BOTがすぐに出たり消えたりする。腕をたくさん振り回すから、とても疲れる。


 :当てるねー

 :ハイセンシ?ローセンシ?


「ハイセンシだった気がする。ハイでも腕が疲れる。」


 :ハイセンシでよく当たるね

 :確かに腕もげそうw


「ちょっと休憩。好きなマップだっけ。僕はワープがあるやつが好き。」


 :楽しいよね

 :わかる

 :あんま人気じゃないけどね


「確かにあんま人気じゃないね。マップはねー、スナイパーが使いやすと基本的に好き。逆に、複雑な所が苦手かな。見るところが多いとか、セットを覚えるとか」


 :セット難しいよね

 :ソロランは連携も必要だし

 :大変なんだな


「ね。ソロラン難しいよね、このゲーム。次はFPS歴ね。FPSはこのゲームが初なんだよね。なんならPCゲーもこのゲームが初なんだよね。」


 :そうなんだ

 :へー

 :意外


「そう。ゲーム歴としたら、家庭ゲーム機をたくさんやってたな。大体のソフトやってたね。」


 :おー

 :すごい


「家族でたくさんゲームしてたからなー」


 ふと、お父さんとお母さんと妹とやったパーティーゲームを思い出した。あの頃は純粋に楽しんでいたんだろう。今はもう……。


「……ふー。たくさんしゃべると喉乾くね」


 :水分補給大事

 :もう一時間か

 :早


「おー、もう一時間か。今日はたくさん喋ったし、雑談はそろそろ終わろうかな」


 :お疲れ様

 :ゲームする?


「うーん、今から少しだけValしますか。」


 雑談配信と言ったが結局ゲームも楽しんだ。

 ちなみに、今日は一勝一敗だった。


 __________


 今日はいろんなことを雑談し、僕のことをたくさん知ってもらえた。僕は多分承認欲求が高いんだろう。もっといろんな人に知ってもらいたいと強く思った。


 それとこれから、どうしていこうかな。配信活動をすこし拡大すべきなのか。やはり、コラボとかを積極的にすべきなのか。先が見えないこの仕事に僕は少し悩まされた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る