僕は知らない...罪の子
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僕は知らない...罪の子
東城 雅人は少年院で生活をしていた。
ある日のことだった。
突然少年の目の前に奇妙な女がやってきたのだ。]
「...君が東城 雅人くんですね?」
と女は言う。
雅人は一瞬ビクッとするがすぐに冷静になってこう答えた。
「......あなたは誰ですか?どうして僕のことを知っているんですか?」
女は続けて言った。
「私は君の母親です」と。
それを聞いた雅人の脳内にはいくつもの疑問符が浮かんだ。
何故自分の母親がここにいるのか。
そもそも本当に母親なのかという問いさえ頭から吹き飛んだ。
「あなたのお父さんは罪を犯して刑務所に入れられたんです。だからお母さんが来たんですよ」
と女は言った。
「でもなんでお母さんなの......?僕何も悪いことなんてしていないよ...」
と雅人が言うと彼女は笑ってこう言った。
「それはね...私が神様に選ばれた人間だからです。神というのは全ての罪や汚点を背負うものなんですよ。私はあなたを救いに来たんです!」
女の言葉を聞いてから雅人の心の中には恐怖以外の感情が生まれた気がした。
「あなたが私を救ってくれるって言うなら...こんな世界から逃げたい......」
雅人はそう言った瞬間彼女の手を取るとこう言った。
「――連れて行ってくれ...この世界から俺を連れ出してくれ!!」
そう言うと女はニコリと微笑んで彼の手を取ったまま空高く飛び上がった。
そして二人は光に包まれるとそのまま姿を消したのである。
それが消えた後に現れたのはボロボロの街だけだったという......
僕は知らない...罪の子 パソコン @meganepapadoragondesu
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