第11話 ◆それからのラプンツェル◆

 🌿それから――🌿


 ユージーンとともに隣国へと行ったラプンツェルは、結婚して王妃となり、しばらくして玉のような元気な男の子を産みました。

 そしてその数年後には、母親譲りの美しい黄金色の髪をした女の子も産まれました。


 それからの国は、戦が起こることもなく平安な日々が続き、人々は安心して穏やかな生活を送ることができるようになったということです。


     🌿


 そうして、昔、魔法使いのおばあさんと美しい黄金色の長い髪をした娘が住んでいたらしいと囁かれる高い塔と、その前にある野萵苣ノヂシャ畑では、世話をする若い夫婦と二人の子どもたちの楽しそうな姿が、時々見かけられました。


 それが、こっそりとお城を抜け出してきている王の一家だとは、気づく人はいなかったようですけれどね(笑)


 ユージーン王とラプンツェル王妃が治める国の象徴となる植物は、🌿野萵苣ノヂシャ🌿


 人々は、その信じ続けた想いと約束の尊さを、いつまでも讃え語り継いだということです。


 ( FIN )


   🌿🌿🌿🌿🌿🌿


 🌿「ラプンツェルの空」🌿


 20‪✕‬‪✕‬年‪✕‬月‪✕‬日 発行

 著者  野原千草

 発行者   ‪✕‬‪✕‬‪✕‬‪✕‬

 発行所  ‪ ✕‬‪✕‪‬‬社

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