第115話
sideアドリアネ
さて、この周囲からの視線がある状況でどれだけの真価を見せてくれるのか、そしてその真摯に取り組む姿勢と羞恥の狭間で揺れ動く表情を見せてください。
新たなシチュエーションが、まだ体験した事の無い快楽へと私を導いてくれる事でしょう、役得役得。
自身の肢体を曝け出す事に何の躊躇もありません、言っては何ですが他者の評価は私には意味が感じられません、綾人さん以外に何と思われようが構わないのです。
これを自己中心的と言われるかもれませんが、逆に何故そこまで他者の評価感が気になるのか私には疑問ですよ、自分が楽しく好きな人に見てもらえるならば最高じゃないですか。
なので私はこの展開に至るでの努力を惜しみませんでした。
ワクワクしますねぇ、邪魔な妖精もいますがそのおかげでこの状況のマッサージを断れない綾人さんもいます。
本来不要な魔力供給を分け与えるだけで状況が揃うのであれば致し方ないでしょう。
「っつ、うん……。」
予想外にそのままのローションというのは冷たいですね、綾人さんの手に絡められた粘液が腰へと塗られていきます。
冷たいローションと温かな手のグラデーションを味わう。
たったこれだけの所作でドライアドにはガンガン魔力が流れ出していっている。
えっ、なんですかその手の動きは。
うそうそ!そんな所まで、ちょっ人前ですよ!
ええっ!そんなサービスも!?
(放送禁止)
大小の波、快楽による波状攻撃によって私というダムは決壊してしまいました。
何を言っているか分からないと思いますが、私も何を言っているか分かりません。
その結果としてローションに塗れる2人の間に一つの生命が誕生しました。
予想に反して大きくなったドライアドです、想像していた2倍は大きさでマッサージの終了を運んできました。
両膝を組んで伸びをするドライアド、私と綾人さんの蜜月を邪魔しておきながら未だ寝ぼけているようです。
「お姉様っ!!」
ゆうに2メートルを越す巨大に比べ、最早蠅くらいのサイズしかない妖精が飛び込みます。
その前身をローションが包んでいるので、まるで食虫植物に捕食されている絵ですね。
「その声は、リラリラ。
ずっと寝てたのに眠い……。」
感度の再会といったところですが、興が削がれたので綾人さんを引き連れ小川で水浴びをするとしましょう。
小川の横には穴が掘ってあり、そこでノエールがお風呂を準備していました。
川の横で温泉を勝手に沸かして生態系への影響とかは大丈夫でしょうか。
殊勝な心掛けですが、どうせ綾人さんの裸体目当てなのが透けて見えます。
ですが文句を言うよりも思惑に乗っかった方が良さそうですね、有り難く浸からせてもらうとしましょうか。
片足を湯船に浸けた途端に、水の表面がボコボコと煮えたぎる、振り向くと綾人さんが下着に手をかけたところ。
見た目に反してませた生娘のノエールには刺激が強すぎたようで、このままではせっかくの温泉に入れそうもないですね。
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