第156話 新盾スキル
オレ達は陽介君たちのダンジョンチュートリアルを終え、自宅に戻ってきた。
陽介君たちもお礼を言って帰っていき、探索に入るときには前日に連絡を入れるという事で、とりあえずは当面それでいこうと同意した。
「むこうが慣れてきたら曜日で潜る日を分けるとかした方がいいかもしれませんね?」
「どうしてにゃ?」
「だって、愛し合ってる真っ最中に他の人が入ってきたら嫌でしょう?」
「たしかに嫌だニャ」
「……ま、まあその辺はおいおい決めよう。でもそうだな。しばらくは入口の玄室でのレベルアップになりそうだし。」
あのあと陽介君たちに最適な狩場として、大声をだせば必ず1匹だけで灰色狼がリポップする最初の玄室がいいんじゃないかということになったのである。
「にゃー、それにしても、あの宝箱を開けられてしまったのはなんか悔しいのニャ。」
「まあまあ、結果的に開けてもらったんだから。気持ちはわかるが、感謝しないとな」
「それはわかってるのにゃ。むー、もっとレベルを上げれば罠の解除もうまくなるかニャ?」
「そうかもしれないな」
「じゃあ、お昼ごはんたべたらダンジョンに行って、あの大豚野郎をシバキ倒すのニャ!」
「はいはい、お昼はなんにします?」
「ちゃーしゅーめんがいいのニャ」
先ほどの大量のオーク肉の中に、なんとチャーシューも数個ドロップしてたので、それは陽介君たちと折半という事で持ち帰ったのである。
「じゃあ、緋外地鶏ダレのラーメンにしますね」
「わーいなのにゃ」
スーパーで買った地元の日本三大地鶏スープのラーメンにドロップしたチャーシューは良くマッチして、思いがけなく充実した昼ご飯を食べることが出来た。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「おなかが苦しいのニャ」
「3杯も食べるからですよ?」
「ラーメンをすする猫というのもなかなか見ることはないだろうな」
昼食を摂り終わったのち、午前の話の通りオレ達は2階層のボス部屋へ。
ひたすらトリュフを掲げて大オークと取り巻きたちを倒していく。
「そういえば、オレもスキルを得たのをすっかり忘れていたな」
「どんなスキルなんですか?」
「盾に関する奴だな。なんというか、実際の盾の表面積よりも大きな範囲を守れるという感じだな。今はちょうど軽トラの正面と同じくらいの広さまで広げることが出来るが、レベルが上がればもっと広範囲にできそうだ。」
「スキル名とかあるのかにゃ?」
「ああ、物理的じゃなくて、理力で広がる盾だからな。『
「「かっこいい(です)(のにゃ)!!」」
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