自己肯定感の低い僕は魔王にならない

おまけエピソードⅡ

朱鳥　　「ふぅ～、流石に少し疲れてきたな」

副会長　「相変わらず、仕事が早いですね」

朱鳥　　「そろそろ糖分が欲しいのだが……」

副会長　「まぁ……そうですね。少しだけなら」

朱鳥　　「よし！」

朱鳥　　「きたああああああああああああ！！！！！　恋人繋ぎしたぞ！」

副会長　「書記ちゃん、積極的ですね。会計君は恥ずかしがってそっぽ向いてますね」

朱鳥　　「あのちょっとずつ手の握り方が変わっていくのいいな！　何分だ？」

副会長　「10分くらい互いに様子見ながらでしたね」

朱鳥　　「よし、とりあえず巻き戻せ。このシーンを後20回くらい見るぞ」

副会長　「ちょっとだけって言ったじゃないですか」

朱鳥　　「いや、まだ糖分不足だ」

副会長　「これ以上は糖尿病になりますって」

朱鳥　　「告白シーンかキスシーンがあれば、すぐに仕事に戻るぞ」

副会長　「ああ、それなら……」

朱鳥　　「あるのか！？」

副会長　「ええ、まぁ」

朱鳥　　「う、うぐ……うぅ……」

副会長　「え、ちょ！　なんで急に泣き出すんですか！？」

朱鳥　　「ワタシは今日初めて、君を副会長にしてよかったと思っている」

副会長　「逆に今までの評価が低かった事実に傷ついたのですが」

　その後、会計君と書記ちゃんの告白シーンを見た朱鳥は心臓が持たず、気を失ってしまったため、結局、この日は仕事が終わらなかった。

　糖分取り過ぎには気を付けよう！