第35話 書けない男(執筆時間の確保とモチベーション)

 俺の名前は月本招(つきもとまねき)。

 もちろん偽名だ。

 

 

「筆が乗る」とか「筆が走る」なんて言葉を聞くことがある。

 俺も調子に乗ってTwitterで、

 

「いやー、今日は筆が走ったぜー(・∀・)」


 とかつぶやいたりすることがあるのだが、実は自分自身それが本当に正しい現象なのかはわかっていない。

 

 でも、何となくそれっぽいじゃん。

 何となく作家っぽい言葉って使いたくなるじゃん。

 

 と言うことで、今回の話はその辺りについて触れて行こうと思う。

 

 

 最近の月本の一日の執筆時間はだいたい3時間ほどである。

 3時間と言うとまずまず確保できているように思えるかもしれないが、実質はカクヨムに触れている時間と言った方がいいだろう。

 

 今こうしてエッセイを書いている時間もそうだし、フォローしている作品を読んだり、ランキングをチェックしている時間だったりもそこに含まれる。

 

 なので、3時間は結構あっという間に過ぎていく。

 ただ、この3時間は毎日の習慣みたいになっているので、モチベーション云々とはあまり関係がないような気がしているのだ。

 

 

 実際、カクヨムに投稿する前。

 俺が今のメイン作品を1人でコツコツと書いている時はおそらく倍の6時間くらいは何だかんだ毎日書いていたと思う。

 

 思えば、この頃が最もモチベーションが高かった。


「カクヨムに天才現る!」

「出版社の争奪戦勃発!」

「そして専業作家へ」


 ほわわ~ん。

 と言う妄想こそが俺のモチベーションの全てだった。



 現実を知らなすぎる生き物であった月本は、この頃妄想と共に生きていた。

 それは、宝くじを買ってからくじの当選が発表されるまでの、妄想に包まれた幸せな時間と酷似していると言えるだろう。

 

 しかし……

 

 その後は諸氏たちもご存じの通りの結果である。

 初日から24時間PV0を喰らった俺は現実を叩きつけられ死亡。

 

 心をバッキバキに折られて、さらに追撃のストンピングを何度も喰らうくらいの衝撃で初日は幕を閉じたのであった。



 その後は、初めてPVがついたり、★をもらったり、コメントをもらったり、作家さんと絡んだりしていくうちに、少しずつモチベーションも回復していった。


 これは同じような経験をしたことのある諸氏も多いと思う。

 自分一人だけだったらとっくに折れていたと思うし、ほんと周りの人たちには感謝したい。



 ただ、俺たちはカクヨムという投稿サイトに作品を公開している身であるので、評価がモチベーションを左右することは否めない。


 ランキングが上昇すればモチベーションも上がるし、逆なら下がる。

 このエッセイも投稿を開始してから間もなく週間1位なんて取れてしまったものだから、毎日30日間投稿を続けたが、誰にも読んでもらっていなかったらもちろんそんなことはしていなかったに違いない。



 でも、ランキングなんて自分の意志だけじゃなかなか上げることは難しい。

 そうなると、普段からどうやってモチベーションを維持するか。

 そういう話になってくるのではないだろうか。



 人間、一度サボるとどうもそっちに行ってしまいがちだ。

 特に俺なんて基本的にだらしのない人間なので、典型的なそのタイプである。

 

 楽しいことがあったらすぐに流されて、現実逃避なのか毎日飲んだくれることも平気でするし、何もやる気が起きなければソファの上で一日ゴロゴロしながら余裕で過ごすことができる。

 

 そんなモチベーションの低下が顕著な場合。

 諸氏たちならどうしているだろう?



 俺は自分と言う人間がだらしなくてしょーもないことを知っているので、そのしょーもないスイッチが入らないように毎日机に向かって3時間は執筆のような何かをしているのだと思う。


 実際にPCを開いてエディターに向かって書き始めると、こうやって面白いかどうか自分でも全然わかっていないエッセイをつらつら書くこともできているし、エッセイを書いている間にアイデアを思いついたら小説のファイルを立ち上げて、そこに向かって無心で書くこともできる。


 モチベーションを上げることは大事だけど、俺はモチベーションを切らさない方がもっと大事なんじゃないかと最近思うようになった。

 

 それが、今のような執筆の習慣化につながっているのだと思える。

 

 

 あとはやっぱり読んでくれる人の存在。

 ここが一番大きいのではないだろうか。


 近くにパートナーがいて、その人が読んでくれるならとてもいい環境だと思う。

 月本は普通に独り身なので、そう言ったことができないのだ( ;∀;)ツラクハナイヨ



 まぁ、「読ませてー」と言ってくれる友人は周りにいることはいるのだが、何となくまだ今の状態では気恥ずかしいのか、大手を振って「さぁ読んでくれ!」と言えない自分が情けなくはある。


 天才はどこへ消えたのか? と言う話だが( ;∀;)ソンナモノハサイショカライナイ


 

 だけど幸いなことに、このエッセイも小説も読んでくれる人がいるし、カクヨムにはカクヨムコンをはじめとするイベントも多いので、モチベーションは一定以上に保つことができている。

 

 

 あとは仕事とかプライベートかな。

 年末のバカみたいな業務量で忙殺されているので、肉体的・精神的に毎日恐ろしい疲れが残ってしまっている。


 仕事の後の気絶と言う名の仮眠は俺の毎日のデフォルトになっている。


 こういう状況を乗り越えて、みんな自分の作品を書いているのだと思うと、ほんとに凄いと心から思うのだ。



 全ての作家に幸あれ!

 と思わずにはいられない(> <。)オタガイガンバロウゼ


 今はそんな状況なので1日3時間がやっとだけど、落ち着いたらまた自分に燃料をぶち込んで5~6時間とか書ける状態に戻りたい。



 今年も残すところあと少し。

 さぁ、張り切っていこうじゃないか(,,>᎑<,,)



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


ここまでお読みいただきありがとうございます(≧▽≦)

もし、月本にこんなことを書いて欲しいなどのリクエストがありましたら気軽にコメントください。


ご質問・ご感想もお待ちしていますー!



↓が月本の作品です。よかったら読んでみてください(,,>᎑<,,)


★長編メイン作品

ボクたちの転生狂想曲~呪われた少年と不思議なネコ~

https://kakuyomu.jp/works/16817139558143902273


★短編コメディ

その塾、動物の楽園につき

https://kakuyomu.jp/works/16817330650595141827


★短編ラブコメ

逆転レベルアップ~最弱使い魔とゲームの世界で冒険したら~

https://kakuyomu.jp/works/16817139559074788702

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