第11話 人形

これは私の友人が語ってくれた、ちょっとタメになる?…そんな話だ。


「私」「お前…またそんな高いフィギュア買ったのかよ」


「友人」「まぁなw」


「友人」「数量限定で高かったんだよ」

















キャラクターフィギュア…

















「私」「で、日本人形…と」


「友人」「造形が細部までこだわっていて、スゲェからつい買っちゃうんだよな~」

















日本人形等を収集するのが趣味な彼…

















「私」「ホコリ1つもねぇし、手入れ大変だろ?」


「友人」「そうでも…いや大変だな」


「私」「?」


「友人」「…なぁ?」


「私」「なんだよ?」


「友人」「笑わないで聞いてくれるか?」

















友人が体験した話を私に話始める…

















「友人」「お前さ、フィギュアと日本人形…どっちが幽霊入りそうだと思う?」


「私」「ハァ!?」


「私」「どっちも…なんじゃね」


「友人」「実はな…日本人形なんだよ」
















そういうと友人は、棚から10以上の日本人形を床に並べ始めた。

















「私」「そういえばお前…霊感あるって」


「友人」「あぁ、だから分かるんだよ…」


「友人」「300体のフィギュアには誰1人として入らず…だが100体の日本人形の内18体…それぞれに1人にづつ入っている!」




「友人」「不思議だと思わないか?」


「私」「…」



確かに不思議だ…何故フィギュアには入らないのか?

















「友人」「ポリ塩化ビニル…」


「私」「ポリ塩化ビニル?」


「友人」「多くのフィギュア等に使われる素材の1つに、ポリ塩化ビニルが含まれている」


「友人」「消毒や漂白剤等に使われる物だ」


「友人」「だが日本人形には、それらは含まれていない…」


「友人」「つまり…」


「私」「つまり?」















「友人」「奴等は消毒=徐霊されたくないが為に、日本人形に取りついているんだ!」


「私」「…」

















以来友人は呪物コレクターとなり、心霊界隈ではそれなりに有名になったらしい。


「友人」「なぁ?」


「友人」「また人形買っちゃったよw」


「私」「…(幽霊よりお前が怖いよ)」

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