第10話 カカシ
もう何十年も前の話になる。
俺が二十歳の時に体験した、死ぬまで忘れることが無いであろう恐怖の体験…
当時住んでいた所はかなりの田舎で、コンビニなんて車で30分以上はかかる。
そんな場所に住んでいた。
ある日、高校以来の友人AとBとBの彼女のC子がやって来た。
「俺」「久しぶりだな~元気にしてたか?」
なんて話をしたり、まぁいろいろとやっていた。
だがAの一言で、急に空気が変わる。
「A」「そろそろ本題に入るけど、俺達が来た理由…」
「俺」「あぁ例の心霊スポットだろ?」
「A」「あぁ」
「俺」「いい頃合いだし、行くか?」
心霊スポットだ…
ブゥゥゥゥ…
「俺」「着いたぞ」
「C子」「え?…田んぼ?」
「B」「ここが心霊スポットなのか?」
「俺」「正確には、この先にある獣道の中腹だ」
俺は何度も来たことがある…なんというか…不思議な場所だ。
俺達は獣道へと入る。
「B」「C子、気を付けろよ」
「C子」「うっうん」
「A」「けっ羨ましい」
そうこうしていると目的の場所までたどり着く。
「俺」「着いたぞ」
「A・B・C子」「!?」
「C子」「ギャ―――!!」
「B」「なんだよコイツら!!」
「A」「なんで急にここから!?」
そう…総勢100体程のカカシが、俺達を出迎えていたのだ。
「俺」「安心しろ」
「俺」「全部カカシだ」
「A」「カカシ?…なんでこんなところに?」
「B」「カカシって…気持ち悪過ぎだろ」
「C子」「気味が悪い、もう帰ろうよ」
カエサナイヨ…
「A」「ハッ?」
「A」「何言ってんだよ…俺」
「俺」「カエサナイヨ…」
「B・C子」「!?」
「俺」「妹を殺したお前達を…誰がカエスとオモウ?」
ギョロ…ギョロギョロギョロギョロ
カカシの目がギョロギョロと動くのが分かる。
「B」「ヒィッ!!」
「C子」「ギャ―――――!!!」
「A」「走れ!!!!」
「俺」「アハハハハハハハハ!!!」
「俺」「追え!!!」
「俺」「何の為にカカシを作ったと思ってるんだ!!!」
「俺」「死んだお前らを入れて、アイツらを殺す為に決まってんだろぉぉが!!!!」
その後A…否"俺"は、3人で奴等から逃げ切り、Bの運転する車でそれぞれの家へと帰宅した。
実はAという人物がこの田舎に住んでいて、俺は奴に呼ばれて来たんだ。
A視点となって、この話を投稿している…なんでアイツがこんなことをしたのかを少しでも分かる為に…妹を殺したとはいったい何なのか?
そもそもアイツに妹なんていないのだが…
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現在投稿中↓【サバイバーズ・ギルト】
https://kakuyomu.jp/works/16818093072856644731
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