#004 ミドリざまぁを誓う

 ミドリは7歳になった。


 「ミドリ!これを運んどけ」

 「はーい。グランにい」

 「返事はハイだ。あとお兄様だウスノロ」


 ドカッ


 長男(13歳)のグランに蹴飛ばされる。


 「ミドリ!俺の宿題やっとけ」

 「えーまたぁ?ジャックにい」

 「前回は全問正解で疑われたぞ。バレないように間違いも混ぜとけよ」


 バキッ


 次男(11歳)のジャックに殴られる。


 「ミドリ!遊び行くから金貸せ」

 「前に貸したお金を返してよ、ハウルにい」

 「うるせー!そんなの覚えてねーよ」


 グリグリ


 三男(9歳)のハウルにお小遣いを奪われ足を踏まれる。


 「ミドリ!お前は兄たちの言うことを聞かないらしいな。今晩は飯抜きだ」

 「昨日も飯抜きだったし無茶だよ、父さん」

 「ならちゃんと兄たちの言うことを聞け」


 パーン


 父のロイド(33歳)に頬をぶたれる。

 

 家庭環境は最悪で普通の子供だったら心が折れていたかもしれない。

 しかしミドリの中身は転生したおっさんだった。


 「あいつら大きくなったらぶっころす」


 夕食後に部屋に戻ったミドリは、物騒なことを呟きつつ日課のステータスを確認。


 ■■ステータス■■

 名前:ミドリ(7歳男)

 種族:人間

 Lv 9

 HP 26/26

 MP 5/30

 固有スキル:クラン Lv1(スキル付与)

 固有スキル:クラフト Lv2(Eランク作成)


 レベルが9に上がる。【クラフト】のスキルレベルも2にあがり、Eランクのクラフトが出来るようになった。順調に成長している。

 鍛えるとHPやMPが増えることも分かった。例えばMPを激しく消費するとMPの最大値が上がったり。殴られたり重いものを持つとHPの最大値が上がったりする。

 おそらく力や速さやスタミナなどステータスでは確認できない能力も上がっているのだろう。なのでミドリは現在もMPの最大値を増やすべくMPが許す限り【クラフト】し続ける。


 ■■クラフト Lv2■■

 【素材】

  MP 5

  フレミング銅貨 ×32

  木のバケツ[F] ×65

  木のキッチンスプーン[F] ×65

  木のキッチンフォーク[F] ×65

  木のキッチンナイフ[F] ×65

  木のコップ[F] ×65

  木の皿[F] ×65

  木の短剣[F] ×54

  木の剣[F] ×54

  木の槍[F] ×54

  木の弓[F] ×54

  木の矢[F] ×128

  木の丸盾[F] ×54

  木の盾[F] ×54

  銅のキッチンスプーン[E] ×83

  銅のキッチンフォーク[E] ×83

  銅のキッチンナイフ[E] ×83

  銅のコップ[E]×72

  銅の皿[E] ×72

  銅の鍋[E] ×65

  銅のフライパン[E] ×65

  銅の短剣[E] ×36(※New)

  銅の剣[E] ×35

  銅の槍[E] ×35

  銅の丸盾[E] ×35

  銅の盾[E] ×35(※New)

 【設計図】

  ・・・・・・・・・・

  ・・・・・・・・・・

  銅の短剣[E]

  銅の剣[E] [クラフト中×1](※New)

  銅の槍[E] [クラフト中×1](※New)

  銅の丸盾[E]

  銅の盾[E]

  


 最初はランクFの木製品を【クラフト】し続けた。するとスキルレベルが2に上がり、ランクEの銅製品を作れるようになった。

 銅の剣や槍は消費MPが多いためMPの回復が追い付かなかった。なので最初は銅の小物類しか作らなかったが、最近では最大MPも増え、銅の剣や槍を同時に作り続けることが可能になった。


 それにしても四年間【クラフト】し続けただけあって在庫は膨大だ。これを売って現金に変えたい。お金持ちになりたーい。


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