達の手記

その＜眩しさ＞が当時の僕には

誰かを信頼することができてたら、僕は大学時代には鷲崎さんと交際してそのまま結婚していたかもしれない。

それくらい、鷲崎さんは魅力的な女性だった。

人によっては『太ってる』みたいに云うかもしれないけど、僕にとっては眩しいくらいに健康的に思えるし。

ただ、その＜眩しさ＞が当時の僕には痛かったんだろうな。自分が惨めに感じられてしまってたというのはあると思う。

それは一方的な単なる思い込みでしかないのは事実でも、その種の思い込みを完全になくしてしまうことは難しいと思ってる。

だからこそ結人（ゆうと）くんの態度についても責める気にはなれないんだよ。