熱が冷めたみたいに

けれど、皮肉なことに結人ゆうとくんの態度に柔らかさが見えるようになるにつれ、彼の、


<険しいくらいの態度>


に惹かれていた女の子達は、熱が冷めたみたいに一人また一人と、彼に付きまとわなくなっていったらしい。


結人くん自身にとってはむしろ喜ばしいことだったんだろうけど、そういう<気まぐれ>は、正直なところ<迷惑>とも言えてしまう気がする。


これ自体、『人による』としてもね。例えば強い<承認欲求>を持つ人なんかには、確かに自分のことが認めてもらえてる証拠になるだろうし、すごく嬉しかったりもするんだろうな。


僕には理解できないけど。




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