同じ苦しみを味わないで済むように

そういう経験があればこそ、そういう事実があればこそ、僕はそこから学んだことを活かして、玲緒奈れおなが同じ苦しみを味わないで済むようにしなきゃいけないと思うんだ。


それがあの子を勝手にこの世界に送り出した張本人である僕の責任だと感じてる。


世の中には、僕のやってること、考えてること、目指していることを、嘲笑ったり貶したりする人もいると思う。無意味だと感じる人もいると思う。


『自分は大切にしてもらえなかったのに、なんで子供なんか大切にしなきゃいけないんだ!?』


と考える人もいると思う。


でもね、<そういう人>がいるからって自分も同じようにすればいいと考えるのは、


『他人の所為にしてる』


『世の中の所為にしてる』


以外の何だって言うんだろうね。


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