そんな<妄想>で自分の家族が

僕は、自分の親から、


<家に勝手に上がり込んできた野良猫>


のように扱われてきたからって、それを理由に玲緒奈れおなのことを同じように扱っていいとは思わない。


どんな詭弁を並べたって、人間である僕と絵里奈えりなの子供として生まれてきた玲緒奈は<人間>なんだ。


世の中には、『法律で裁けるかどうか』で人間かどうかを語ろうとしてる人がいるみたいだけど、そんなの、その人が勝手にそう思ってるだけだよね。具体的には何の根拠もない。


そんな<妄想>で自分の家族が人間かどうかを決められるなんて、許せるわけないじゃないか。


自分が勝手に思っていることが通るなら、僕は、


『自分の家族の命の価値を他人の勝手で決められたいなんて思わないのが人間だ』


って主張するよ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る