達の手記

パニックを起こしてしまって

そして母親の葬式に出席するために実家に戻った玲那は、そこで実の父親が昔の悪い仲間と一緒になって再び違法な風俗店を立ち上げ、かつての自分と同じ幼い少女を利用しようとしていることを知ってしまい、過去のトラウマと復讐心とでパニックを起こし、実の父親を包丁で刺すという事件を起こしてしまったんだ。

しかもその時、自分の喉も包丁で刺して自殺を図った。

それから何日も生死の境をさまよい、かろうじて命こそ助かったものの、彼女は声を失ってしまった。

実の父親の方も、命は助かったけれど、そのために入院していた時にもう手の施しようのない大変なガンであったことが判明して、結局亡くなってしまったんだ。