❅4.思考繰り返しのち回答そして混乱

僕は人と関わるのが苦手だ。

僕といるとみんな笑顔が消えるんだ。

最初は、トモダチとかいたけどキエタ。

そういうの何度も繰り返して。

僕は一つの回答を見つけた。

それはみんなと同じであれば受け入れられるという事実。

こうならない人と僕の違い。

普通でない自分がおかしい。

普通でない自分が異物。

人から投げられる言葉でそう気づいた。

そばにいるだけで不快にさせる僕は人間じゃない悪魔だったんだ。

僕はそう思っている。

ねぇ僕の頭の中で葛藤しているよくわからないなにか強い思いを見せてあげる。

この回答にいたる経緯をね。君だけに。


―――――僕の脳内葛藤…混乱、暴走。


ねえ、どうして。

僕は、ただ1人の人間として見てほしかった。

それだけなんだ。

僕は、ただなんでもないような日々が欲しいんだ。

いつか誰かが僕のことを“存在自体が悪なんだ”と嘲笑った。

今なら、この意味がよくわかるよ。

僕は、所詮人間のまねごとをしているだけの悪魔だから。

僕は、他者の視界に映るだけで隣にいるだけで不快にさせ傷つける。

僕を受け入れてくれた人さえ守れない。


“何度も裏切られて何度も信じて。

ことごとくなじられて。

それでもなにか変えられるんじゃないかって変わろうとして。

踏み荒らされて怖くなって。

それでも誰かに繋がりたくて愛されたくて。

頑張って。

結局裏切られて笑われて。

そのうちうわべだけになって。

悲しいのに何もかえられない。

誰にも言えない。

気づいてもらえるわけがない。

助けてって叫んでしまいたい。

でも、救いの手さえ僕は拒んでしまうんだろう。

長年はぐくんだ警戒心は大切な人さえ触れることを拒む。

触れたが最後嫉妬で相手を引き裂いてしまうだろう。

だから、僕はいつだっていつも通り笑うんだ。


信頼は大きくて疑わないほど期待しているほど裏切られた時に受けるダメージが大きい。

子供にとってそれが何より信じている大人なら、教師なら親ならなおさら。


わかったことは大人は一番信じられない。

大人の都合のいい子供がいいこ。


僕はね、裏切られるのも君らのその視線ももうたくさんなんだ。

たくさん傷ついて傷つけられて。

傷の痛みを知ってるから。

僕は、僕の大切な人にその痛みを与えたくない。

僕と居れば僕を受け入れてくれた大切な君が傷つき傷つけられるんだ。

僕には守れない。

僕には、君と離れることしか君を守れない。

いつから大切が怖くなったんだ。

もういいや。

大切なんて作らない。

寂しいなんて嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

僕は寂しくなんかないんだ。


赦せない。

「赦せない?

お前は赦す立場じゃなくて赦しをこう立場だってキャハハ

同じ場所に立ててるだなんて思うな

思い上がるな」

赦せないなんてわがままか。

僕が変わる僕がよくなればいつか…。




悲しい未来が待ってるくらいなら温かい友情なんて知りたくない。

そんなの欲しくない欲しくない欲しくない 欲しくないんだ。

知ってしまった幸福は想像以上に自身を壊す。

幸福はある種、脅威にも等しい。

扱いを間違えれば己も周りも何もかも滅ぼす。

知ってしまったら知る前には戻れない。







あとから全部嘘なんだって言われるくらいなら全部壊してやる。


「あいつを利用して評価得られる」

「あいつに言えば何でもやってくれる」

トモダチって都合いい言葉。

いわゆる手駒かな。

人に好かれたくて受け入れてくれた相手に感謝したくてお礼したくて。

そんな僕の気持ちを利用してたんだね。

トモダチなんかじゃなかったんだね。

信用ってなに?

トモダチってナニ?



全部僕が悪いんだ。

こんな考え方しかできないんだからどうしようもない。

どうして…。


僕には、不満を言う資格なんてないよ。

僕は、欠陥品。

同じ立場にすら立てない僕に意見する権利なんてないから。

今日も今日だってホントを隠して笑ってる。


さあ、僕の感情を閉じ込めよう。

感情なんてなければなにも感じないよ。

感情?なにそれ知らない。

「なんかあの子ってさめてるよね」

「あいつ何されても表情変えないんたぜ」

変えたらひどくなるくせに。

変えなかったら目の前で陰口は正義か?

なんだか陰口に全体が共感を示して正義と化している。

その共感をえさにグループがより固まっていく。

誰かを犠牲にしなければやっていけない人間。




嗚呼…何で?

いつだって必死に愛されたくて頑張ってきたのに。

僕のどこが悪かった?

僕の何がいけなかった?

次は変えるね。

ごめん、なにかしたかな?

僕、悪いとこちゃんと直すから。

どうしたらよかった?

なにが気に入らなかった?

何を望んでるの?


何で?何で何で何でなんでなんでなんでなんで


…違う。

大丈夫。

僕は大丈夫なんだ。

大丈夫だから。

大丈夫じゃなきゃいけないから!!!!!


もうわかんないよ…。

変える度、変わるたび僕が消えてく…。


相談?

いつか誰かが言ったね“早く相談すればいいのに”

そんなの戯言だよ。

相談なんて仲間をなくすだけだ。

“お前の被害妄想だ甘えだ見損なった”こうだ。

励まし?慰め?そんなものは幻想だよ。

相手の期待に添わない相談は己を傷つける。

逆に「なぜ相談しない信頼してないんだな」って言われたっけ。

トモダチならなんでもいわなきゃならないのだろうか。



作った偽りの仮面貼り付けて今日も笑ってる。

笑顔の裏でどんどんどんどんどん歪んでく。


僕の中は閉じ込めた汚い醜い感情でいっぱい。

だめだ。

こんなんじゃ、嫌われて当然だ。

もっともっともっといい子でなくちゃ。

綺麗でなくちゃならない。


僕はこんなんじゃない…。

こんなの僕じゃない。


ああ、なんだ。

僕が一番信じられないのは受け入れられないのは僕自身だ。


哀れだなあ…。

何度も裏切られて傷ついてすべてに怯えてるのに絶望さえできない。


“もう堕ちればいいのに

絶望して何もかも壊して諦めろよ“

僕の中の何かが叫ぶ。

“いいこなんてやめてこのどす黒い闇に溺れればいい

狂って壊して壊して狂気に染まれ

誰もお前を望んでなどいない

お前はずっと見てきただろ

ずっと与えられてきたんだろ?

だったら、いっそ全部与えて返してやれよ

その内側で育った憎悪悲しみ軽蔑侮辱脅威 与えてやれよ

嘲笑え壊れろ

堕ちろ堕ちろ堕ちろ

所詮お前は変われない

お前が受け入れられることなんてない“


ああ、なんの努力もせず当然のように愛されて受け入れられる人間が羨ましくてならないよ。

憎くて憎くて壊してやりたくなる。

嫉妬。

醜いね。

そのくせ何も知らないくせにいつだってお前ら人間は僕に言うじゃないか。

同じスタートラインに行くまでにいろんな努力をした。

スタートラインが違う。

どんなに頑張ったって近づいてすらいない。

遠すぎる。

それを埋めようとあがいている僕に言ったじゃん。

「お前は何もしていない怠惰だって甘えだって」

当然に備わっていて異物でない人間になにが分かるんだよ。

知ろうとも歩み寄ろうともしてくれないじゃないか。

あがいてあがいて手に入れられないそれを簡単に手に入れながらお前は怠惰甘えってなんなんだよ。


僕はもうはりぼてなんだ。

救って欲しくても触れたら切り裂いてしまう。

ほんとは大事に大切にしたいのになあ。

そして僕は堕ちた。

僕の事、知ってるようでいて誰も知らない。

君の知っている僕は僕が作った。

みんなの望んだ僕だから。

僕の人形。

ホントに助けたいって思ってるなら身を引き裂きながら堕ちればいい。

そんな覚悟もなく僕に安易に触れるな。

穢れるのはお前らだ。

勝手に触れて引き裂かれたとて嘆くな。



不釣り合い。

なにもかも。

僕の全てが矛盾。

もうあがけない。

引き返せもしない。

自分さえ分からない。


誰か僕を見つけてよ。

僕はここにいる。

僕を愛してください。





僕は人間のふりをしていただけだ。

僕は悪魔だ。

人間の戯言に踊らされて。

哀れに愛を求めてあがいて。

笑って。


悪魔はどんなに変わろうとしたところで悪魔に変わりない。


悪魔は人間にはなれない。


人間は悪魔を愛せない。

人間は異物を愛せない。


僕はどうしたらいいのかな。

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