第4話

「ふぅ、何とか間に合ったね!!」と横にいる鳴海に

ニコニコしながら話していると


乗ってから5分もしないうちに、ひそひそ話が聞こえてきた。


「ねぇねぇー!! あそこにいる青い瞳の女の子めちゃくちゃ可愛くない!?」


「いや、隣にいる男の子もけっこう かっこいいし

朝から目の保養だわぁ」



青 (・・・これは絶対に僕らの事だよなぁ)

鳴海 (そうだね、間違いないね)



と直接、会話する訳にもいかないので

LINEのメッセージで鳴海と言葉を交わす。



青 (また、僕は女の子に間違われるのか。)

鳴海 (青、私なんて男の子と間違われてるから。)



鳴海 (あ~あ、どっかに私の魅力を分かってくれる

ようなイケメンの王子様はいないかなぁ)

青 (どーだろ? いたら良いね。笑。) とLINEをひたすら打ち続けていると、段々と混んできた。



どんどん人が入ってきて、僕達は奥の方へと寄るしか無かった。流石にスマホを落としたくないので、

僕と鳴海はさっとスマホを通学バックの中に入れた。



そして、光が丘~、光が丘~、とようやく 学校の近くの駅に着いた途端に ダダダ~っと大量に乗車客が降りていき、僕と鳴海は安心して学校までの道を歩いた。



入学式、と 大きい達筆な文字で書かれた看板がある門をくぐり抜けると、大勢の新入生で溢れ返っていた。



僕と鳴海はまず学校のパンフレットを受け取ると


【ようこそ新入生、全員の名前が紙に張り出されてあるので各自で自分のクラスを確認して下さい。 】と

綺麗な手書きメッセージが添えられていたのを見て



「同じマンションで、同じクラスだったら凄いよね」

「ははっ。私もそう思ってたけど、青と同じクラスになったら、違う意味で私ら 目立ちそうだなぁ」



(えっと、、、どこにあるかな僕の名前)と真剣に探していると、鳴海はどこか満足そうに微笑んでいた。



「鳴海は、クラスどこだったの?? 」

「ふっふっふ。1- A だよ。何と、青もだよ!!」



僕はびっくりしたのと、嬉し過ぎて思わず

「やったぁ!! 良かった。鳴海が一緒なら安心して過ごす事が出来るね」

「任せてよ!笑。やっぱり青には私がいなきゃね」


こうして、新しい高校生活が幕を開けたんだ。












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