第3話
「鳴海、ゴホゴホ、、ごめんね!!待った?」
ようやく着いた駅で僕は全力で急いだ為、 息を切らした。
すると鳴海は心配そうに僕を見ながら
「馬鹿だなぁ、青は喘息あるんだから走んなくて
いいんだよ。でも 焦らせた私も悪かったし ごめん」
「行こっか!! 」と にっこりと笑う鳴海。
僕は昔から、この笑顔を見ると不思議と落ち着くんだ。
「うん!! あ、鳴海こっち」とさっそく迷子になりそうな鳴海の手を握ろうとすると、何故か離された。
「青、いつまでも子供みたいな事はやめなよ」
「え、何で? 昔はよく手を繋いだじゃん!」
「全く分かってないなぁ。青は純粋だから あまり世間を知らないかも知れないけど、高校生とかになってくるとさ、そうゆうのは恋人とするもんなんだよ」
「鳴海はやっぱり色々と詳しいね!!僕、全然知らなかったよ。」と満面の笑みでにっこり笑うと
「・・・ほんと、世話が焼けるわ。まだまだ青は私が居ないとダメみたいだね。」
「ごめんね? 鳴海。やっぱり僕は変かな?」
昔からずっと気になっていた事を鳴海に聞いてみた。
「いいの、いいの。変じゃないから。青のは可愛い系男子ってゆうのかな。まぁ、しいて言うなら それ」
「可愛い系かぁ、、あんまり嬉しくない。」
「ははっ。そりゃ、そうだろうね。とにかく早く学校に向かおう。遅刻しちゃ大変だよ」
「はっ!! そうだった。今日に入学式だって事を忘れそうになってた。えっと最短のルートは·····」
僕には、この時に鳴海がどう思っていたのかなんて
分かるはずもなかったんだ。
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