第2話

(・・・今日から電車通学かぁ)


僕は中学時代の同級生とは あまり良い思い出がない。

その為、少し離れた場所の高校に電車通学で通う事にしたのだった。


電車の中は特に満員電車は混むって聞いた事がある

し、変な目で見られないかとゆう不安もあったが、

幼なじみの鳴海も偶然にも同じ高校に通う事になり

僕は眠たい目を擦りながらマンションの下に降りた。


すると、桜の花が満開に咲いていた。

(うわぁ、綺麗な桜だなぁ)

そう思い眺めていると 後ろから女の子の声がした。


「あの、私ちょっと迷子になってしまったみたいなんです。BLUE BIRDってゆう喫茶店に行かなきゃなんですけども、ご存知ですか??」


振り返った先にいた女の子は、茶色の瞳に雪のように白い肌。ふわっと風に舞う、さらさらロングヘアはモデルか何かしているのかもしれない。そう思ってしまうくらいの美少女だった。


「あの? どうかしましたか? もしかして具合でも悪いのですか? 」と心配そうに僕の方を覗いている。


「いえ・・ただ、綺麗な人だなぁと思って。

BLUE BIRDなら すぐ近くにあるので案内しますよ」

そう何気ない会話のやり取りを交わす。


もうすぐでBLUE BIRDに着く、そのタイミングで

スマホのLINE通知が鳴り響いた。鳴海からだった。


「ずっと待ってるんだけど、今 どこ??」


(そういえば忘れてた。鳴海は方向音痴だから僕が

新しい学校のルートを案内する約束をしてたっけ)



「ごめんね!! 僕ちょっと急がなきゃいけないから。えぇと、」名前が分からず思わず言葉を飲み込む。


「ふふ。ご丁寧に案内して頂いてありがとうございました!私の名前は冬瀬 夢って言います。今日から

BLUE BIRDで働くんです。良かったら暇な時にでも

寄ってみて下さいな♬︎」


「冬瀬 夢さんか、僕は春田 青です。また機会があれば来ますね。じゃあ、幼なじみ待たせてるので

失礼します」 僕は急いで鳴海との待ち合わせ場所の駅に向かって 走っていった。




そして、これが僕と彼女 冬瀬 夢との出逢いだった。







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