第2話 将来なんてきっと誰もわかるはずないのに
学び舎と言う名の社会に足を踏み入れ、早一時間が経った。
空気なんてよもやむさ苦しく、精一杯の肺呼吸をしている私がいた。
辺りは既に軍属していて、私は遊軍として息を潜めていた。
誰とも関わらなければ余計な争いに巻き込まれることはない、そう、私は基本ボッチで行こうと決め込んでいた。決して関わる人がいなくてボッチになってしまったのではなく、あえて、自らボッチを選ぶ一人好きということは違えないでほしい。
さぁ、これから3年間、屋上や図書室は私のテリトリーになってしまうのだ。
青春に犯された少年少女よ、すまない。私は罪多き人間だ。
そんな矢先、私の小恥ずかしい胸の内の決意は崩壊を始めていた。
そう、それだ。つまりこれが俗に言う青天の霹靂というやつだった。
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