来る⁉︎

 オレは離小島の刑にした隣のやつを恨んで

 いた。

 

 するとガラガラとドアがあいた。

 

 先生のご登場だ。

 

「みんな席に着いたかー」

 と先生が早速先生っぷり発言をしてきた。

 

 …

 

 みりゃわかるだろう。

 

 あ、でもオレの隣…

 オレの隣いませーん‼︎

 オレ離小島です‼︎

 

 はい‼︎はい‼︎

 はーい‼︎

 と心で叫ぶ。

 

 …しかし先生はエスパーではない。

 気づくわけがないのだ。

 

 なら、きちんと声を出せと思うだろう。

 

 ムリ‼︎

 

 白豚黙れとみんなが心で呟くこと間違いな

 い。

 

 だから、オレは心で叫び見た目はスン…な

 のである。

 

 

 スンとしていると先生が廊下に向かって誰

 かに話しかけだした。

 

 ⁉︎

 

 先生…。

 

 見えない誰かを呼び込んだ。

 

 こえーよ…

 先生…

 

 いきなり誰と会話しだしたんだよ⁉︎

 ボケる先生アピールでクラスを笑わせる作

 戦なのだろうか?

 見えない誰かを招き入れる…。

 

 こ、怖いわ‼︎

 笑えないっすよ…。

 

 と思っていたら廊下から人影が。

 

 ⁉︎

 

 未知との遭遇⁉︎

 

 く、くる。

 何かがくる…

 

 …

 

 オレは手に汗握った。

 

 一体何が来ようとしているんだ。

 

 

 ‼︎

 

 あ、あのこは白猫ちゃんじゃないかーー‼︎

 

 えっ⁉︎

 

 じゃあ、まさか隣⁉︎

 

 オレの隣の席なんじゃね⁉︎

 

 キターーーっ‼︎

 

 オレは、心の中で喜び散らかした。

 ハムスターが砂をバサバサとほじるかのよ

 うにはしゃいだ。

 

 

 どうやら白猫ちゃんは、転校生だったらし

 い。

 

「はじめまして。白雪しらゆき 紗奈さなです。みなさん

 よろしくお願いします」

 と自己紹介。

 

 あー、名前までお美しい。

 

 なんてうっとりしていると、

「そこ、席あいてるよな。じゃあそこに座っ

 て」

 と先生が白雪さんに言った。

 

 ナイス先生!

 

 と心でお礼。

 

 席に着くまでの間優しい眼差しで見守る男

 子たち。

 

 まぁ、オレもその中の一人さ。

 

 

 !

 

 

 白雪さんは、すぐにオレに気づいた。

 

「あ、今朝はどうも」

 

 ⁉︎

 となる男ども。

 

 今朝⁉︎

 どうしたんだよ⁉︎

 白豚‼︎

 肉でも分け与えたのかよ⁉︎

 的な視線…

 

「あー…どうも。」

 

 きゃぁ〜ぁ〜あ〜ッ

 

 恥ずい…。

 なぜオレは、朝からあんなくだらない質問

 をこんな美少女にしてしまったのだろう…。

 

 後悔しても遅い…。

 

 誰か…誰かオレを風呂敷に包んでどこかに

 放り投げてください。

 

 クルクルポーンと。

 

 …

 

 誰も投げてくれやしない…。

 

 うん。

 そんなことわかってるさ…

 

 ハハハ…

 

 …

 

 男子からの痛い視線。

 

 これから数秒後、さらに痛い視線が刺さる

 こととなるのである。

 

 続く。

 

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