第48話
「河西さん…うちのでいいんですか?」
翌日、早速買いに行くことに。
駅前で待ち合わせしたのだけど、昨日の金髪の男の子は、この間会った時よりとても若そうに見えた。衣装?はロックっぽいけど、私服は柄すごいし、なんかよくわからない。
「いーじゃん!お店行ってみたかったし!俺んちの店も来てよね?」
「あ…はぁ、なんか言ってましたね」
雷くんよりさらさらしてる髪の毛をぽりぽりとかいていた。そのまま一緒に歩いてお店まで連れて行ってもらった。
「ここ、です」
「…雑貨屋さんなんですね」
ご実家これなのかぁ。個性的。
「客連れてきた」
「おー?珍しいな」
「こんちはー」
店の中にいた人は、三つ編みの男性だった。
…あれ?
「あー!三つ編みのおっちゃんだ!」
「なんだ、お前…綾の友達だったのか」
「は?なんで父さんの知り合い?」
「俺、この子んちの店にけっこー行ってるんだぜ?あれ、その子も店に最近いなかったか?」
さすが常連さん。私も少しお店のお手伝いをしたから覚えてもらえてた。
「ふふーん。俺のお嫁さんなんだよ」
「ご無沙汰しております」
「まじ?そーだったのか。なるほどな」
「綾のおとーさんとか知らなかったー」
「俺も知らなかったぞ?綾は何も言わねーからな」
「俺ねー指輪買うから!安くしてよー」
雷くんは微妙な雰囲気を無視して話す。
「結婚指輪か?」
「そー。おっちゃんお願い」
「そうだなー、うん、いいぞ。好きなの見てみな」
「ゆきのちゃん、ほら見るよ-」
しかしあの個性的なお客さん、こんな大きな子供がいたとは。
雷くんは分割でお支払いをしてくれた。
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