悟流

第25話

次の日、ライブハウスに行ったら悟流が来てた。


「あ、雷…」


「ねー!紗絵ちゃんは何カップなの?」


あれ?練習室がすごい静かになった。


「おい、雷!なに考えてんだよ!」


「えーなにがぁ?」


「お前さぁ、結婚したんだろ?キャバ嬢と」


憲緒さんはなんか間違ってるけど、まーいっか!


「お前姉の胸にも興味持ったのか?」


トラさんも間違ってる。


「ねー悟流教えてよ!」


「誰が教えるか!」


悟流は教えてくれない。けちんぼだ。


「ほんとは知らないくせにー」


「し、知ってる…けど」


「あれは、Aあんのかー?」

「なさげじゃね?」


憲緒さんたちは適当に言ってる。


「まじでやめて下さい。お前、そのキャバ嬢は何カップか知ってんのか!」


悟流も間違ってるしー。


「えっちだよー」


「あーなるほど?そうかい」


憲緒さんは大人だからすぐわかるのかー!


「河西よかったな」


トラさんも大人だ。


「ふざけんな!雷!」


悟流だけ子供ってことかーまったくー


「ふざけてないしー!」


「あの、練習しましょうよ…」


あ、あやはまだ高校生だから子供だね。


「綾の彼女はロリ巨乳だったよな?サイズ知ってんのか?」


「知りませんよ!」


うんうん。綾は子供だなぁ。


「でー紗絵ちゃんは?」


「雷!てめぇ邪魔だから出てけ!」


怒られちゃったー

だから受付に戻る。


「先輩、うるさいって言われて追い出されたっす」


「あっそ。今日は仕事じゃねぇのに来たのかよ。で、新婚生活はどうだ?楽しいか?」


「楽しいっすよ」


「お前彼女欲しいって言ってたもんな?でき婚か?」


「できこん?」


「ガキができたのかってことだよ」


「ううん。できてないっす!欲しいって話した」


「へぇ~まじか」


「うん」


なんか先輩に褒められた。


「お前みたいなやつが好きとか、珍しいな」


「そーっすよ!俺とかバカなのにね」


「そーいうのがいいやつもいるってことだな」


「先輩の奥さんは頭いーの?」


「は?さぁな?でも、俺みたいなあぶれたやつでもいいってわけ」


「俺、先輩にいろいろ聞いていっすか?新婚のこと?」


「俺は仕事中だぞ?」


「あ、そーか!じゃあ明日俺仕事だからそんとき聞くっすー!」

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