引っ越した

第16話

彼女にしたいっていうのはすっ飛ばして、雷くんは私をお嫁さんにしたいと言った。嬉しくてたまらない。でも、部屋は別々。私は雷くんの部屋で、雷くんはリビング横の物置。

私は雷くんとしたいから、紗絵さんのいない昼間に誘っちゃう。ご両親もお店だし2人きりだから。私は悪い子である。昼間は、雷くんは眠そうなのに、私は強引すぎる?


「雷くん、疲れてるのに…ありがと」


「ふー、ゆきのちゃん元気すぎる〜」


すごくかわいい。大好き。2人きり嬉しい。

でも、紗絵さんは彼氏がいるらしいのだ。

会いたくない…ので、家デートは控えてもらってるから今こうしてまったりできている。



「ゆきのちゃん料理下手ー」


私は仕事決まらない間、家事をしてすごしている。


「雷、そんなこと言わないの!雷もできないでしょ」


「うん、そーでーす」


雷くんはいつだっておちゃめ。こんな風にいつまでもすごしたいな。


だけど、仕事はすぐに決まった。紗絵さんの知り合いだから?


「紗絵さん、私内定もらえました。事務なんですけど…」


「そう、よかったね」


「ねー紗絵ちゃん、ゆきのちゃんもお仕事したら忙しいよね。俺と遊べるかな?」


「大丈夫。雷がしっかりすればね」


「はーい、よかった」


私はいつも救われてる。

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