第15話
雷くんは、行動的。早速お店にいるお母さん達を連れてきた。既に私のことは話してあったらしい。
「この子だよ」
「雷、なに言ってるの?」
「だからー、お嫁さんにしたい!」
「雷、まず先にうちに一緒に住ませてあげたいって言わないと」
お姉さんは落ち着いてる。
「おねがーい!一緒に住みたいよー」
「雷、本当に彼女なのか?…大丈夫なのか?」
お父さんも困ってる。
「すみません、…迷惑かけてすみません…」
「雷、ちゃんとお願いして」
お姉さんはそんな中でも落ち着いてる。
「ゆきのちゃんと住みたい!だって1人で寂しいって!おかーさんにも嫌われてるし、ひとりぼっちなんだって!俺、そんなのやだもん!俺、ゆきのちゃん好きだもん」
「雷くん…」
ストレートな気持ちが伝わってくる。
「…紗絵、どうする?」
またお母さんを困らせてしまってる。
「私は雷の好きな子だから、いいと思うよ。彼女、雷に優しいから」
お姉さんのおかげで、一緒に住めることになった。
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