第12話

「紗絵ちゃーん、相談!」


「あれ、雷?仕事じゃないの?」


仕事に行くって言ったのに、私の部屋に勝手に入ってきた。


「いいからー。ほら、入って」


え、誰?…巨乳な女の子。

雷の友達…?


「お、お姉さん、助けて下さい」


泣いてるけど…。助けてってなにを?お姉さん!?って?


「あなたは誰?」


「俺の彼女だよ?」


「え、雷の?」


「うん、そーだよ!」


最近彼女と遊ぶとかなんとか言ってたけど本当だったとは。2人は仲良く座布団に座る。


「私、まだそんなんじゃないんです。…お金なくて…それで…」


これまでのいきさつを彼女は説明した。泣きながら話す彼女の横で雷はよしよしと、頭を撫でてあげていた。


「私…雷くんと普通に、すごせるようになりたいんです」


「あの、雷は他の店の名刺持ってましたけど、あれはいいんですか?」


「え?俺ゆきのちゃんとしか付き合ってないよ!」


「じゃああの名刺なんなの?」


「それは先輩にもらったやつだよ!ゆきのちゃんに会いに店に行ったよ」


えー、やっぱりそういう店行ってるじゃないの。

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