第12話
「紗絵ちゃーん、相談!」
「あれ、雷?仕事じゃないの?」
仕事に行くって言ったのに、私の部屋に勝手に入ってきた。
「いいからー。ほら、入って」
え、誰?…巨乳な女の子。
雷の友達…?
「お、お姉さん、助けて下さい」
泣いてるけど…。助けてってなにを?お姉さん!?って?
「あなたは誰?」
「俺の彼女だよ?」
「え、雷の?」
「うん、そーだよ!」
最近彼女と遊ぶとかなんとか言ってたけど本当だったとは。2人は仲良く座布団に座る。
「私、まだそんなんじゃないんです。…お金なくて…それで…」
これまでのいきさつを彼女は説明した。泣きながら話す彼女の横で雷はよしよしと、頭を撫でてあげていた。
「私…雷くんと普通に、すごせるようになりたいんです」
「あの、雷は他の店の名刺持ってましたけど、あれはいいんですか?」
「え?俺ゆきのちゃんとしか付き合ってないよ!」
「じゃああの名刺なんなの?」
「それは先輩にもらったやつだよ!ゆきのちゃんに会いに店に行ったよ」
えー、やっぱりそういう店行ってるじゃないの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。