3.

7.

俺はミハルの指にはめられた指輪を見る。

「これは何の効果があるんだろう」

俺は首を傾げる。

「確かこの指輪は幸運のリングと言っていましたね」

ミハルは思い出したように言った。

俺はその言葉にピンときたので、店主に質問してみる。

「これいくらですか」

「金貨1枚です」

俺は懐から財布を取り出すと、

「これでお願いします」

と言って、代金を支払った。

「毎度あり」

「ありがとうございます」

俺はミハルに指輪を手渡す。

「えっ、いいのですか」

ミハルは驚いた顔をしている。

「ああ、いいよ」

俺はミハルの手に指輪をはめてやる。

「あっ」

ミハルは嬉しさを噛みしめるように、ギュッと手を握った。

「嬉しいです。大切にします」

ミハルは涙ぐんでいる。

俺はミハルの肩を抱き寄せる。

ミハルは俺に寄りかかるようにして体重を預けてくる。

俺はミハルの耳元に囁く。

「ミハル愛してるよ」

「私もユウトさんのことが大好きです」

ミハルは潤んだ瞳で俺を見上げ、唇を重ねて来る。

俺はミハルを抱きしめると、そのまま

ベッドへ連れ込んだ。

翌朝、俺はベッドの中で微睡んでいた。

隣にはミハルが眠っている。

俺はミハルの頭を撫でながら、昨夜のことを思い返していた。

昨夜はとても充実した時間を過ごすことができたと思う。

しかしミハルはどう思ってくれているのだろうか。

俺はミハルの寝顔を見ながらそんなことを考えていた。

すると、ミハルがゆっくりと瞼を開く。

「おはようございます」

ミハルは眠たげな声で挨拶をする。

「おはよう」

俺はミハルにキスをした。

するとミハルは頬を赤く染め、恥ずかしそうな表情を浮かべている。

俺はそんなミハルの頭を撫でる。

するとミハルは気持ちよさそうに目を細めている。

俺はそんなミハルの頬に軽くキスをするとベッドから出た。

するとミハルは名残惜しそうな表情を浮かべる。

俺はミハルの頭を撫でた後、着替えを済ませて部屋を出た。

宿を出ると、俺は冒険者ギルドに向かう。

ミハルは今日は用事があるらしいので、別行動である。

ギルドに入ると、相変わらず中は騒がしい。

依頼掲示板の前には大勢の人が群がっており、

受付カウンターにも列が出来ていた。

俺は空いている列に並ぶ。

しばらく待つと俺の番になった。

俺はいつもの窓口の女性に話しかける。

「こんにちは」

「あら、ユウトさん。今日はどのようなご要件ですか?」

彼女は微笑む。

俺は早速本題に入る。

「実は、ある素材を探してまして」

「なるほど、どんなものですか」

俺は探し物の内容を彼女に告げる。

「なにか珍しいものですか。そうですね……例えばドラゴンの鱗とか」

俺は冗談のつもりで言ってみた。

すると、女性は真剣な表情で考え込み始めた。

俺は予想外の反応に戸惑いつつ、女性に問いかけた。

「あの、そんなに悩まれるようなものなんですか」

「そうですね。ドラゴンの鱗なんて滅多に市場にも出回りませんから」

「そうなんですね。ちなみに相場はどれくらいでしょう」

俺は気になって聞いてみることにした。

8.

「そうですね。最低でも白金貨10万枚はすると思いますよ」

俺は女性の答えに驚く。

「そんなにするんですか」

俺は驚いて聞き返す。

「はい。でもユウトさんならすぐに稼いでしまうかもしれませんけど」

俺は苦笑いを返す。

「そういえば、ユウトさんは最近ランクアップされましたよね」

「はい」

俺は肯定する。

「それでは、こちらがユウトさんの冒険者としてのステータスになります」

俺は渡された紙に目を通す。

名前 ユウト 種族 人族 性別 男 年齢 20歳 職業 錬金術師 レベル 1 HP 500/500 MP 300/300 STR 100 DEX 150 AGI 80 VIT50 INT 120 MND 60 スキル 錬金 LV3 調合 LV2 採取 LV5 鑑定 LV4 言語理解 アイテムボックス 称号 アルケミスト 加護 女神の祝福 装備 頭 賢者の帽子 体 賢者の服 右手 剣士の剣(攻撃+100)

左手 格闘家の籠手 足 旅人のズボン 靴 旅人のブーツ アクセサリー 幸運の指輪 幸運の腕輪 幸運のネックレス 幸運のイヤーカフ 幸運のブレスレット 幸運のアンクレット 幸運のバングル 幸運のリング 幸運のお守り 状態 健康 体力 1000 / 1200 +20 魔力 2000/2000 +130 攻撃力 400 防御力 350 素早さ 250 知力 600 運 90 魅力 0 耐性 なし 火属性 水属性 風属性 土属性 雷属性 光属性 闇属性 聖属性 毒 麻痺 呪い 睡眠 石化 即死 魅了 混乱 沈黙 病気 欠損 老衰 死亡 その他 所持品 ポーション×9 マナポ×2 スタミナドリンク×8 マジックバッグ お金 大銀貨1枚 銅貨1枚 鉄貨1枚 俺は自分の能力値に驚いた。特にDEXとMNDの数値の高さに驚きを隠せない。

そして、やはりこの世界に来てからは、レベルアップの速度が早い気がした。

俺は自分の能力を眺めながらそんなことを考えた。

「あの、どうかしましたか」

女性が心配そうに声をかけてきた。

俺は慌てて、

「すみません。少し自分の能力に感動していました」

と答える。すると、女性はクスリと笑うと、

「そうですか。ユウトさんは凄い方ですからね」

と言った。俺は照れ隠しに頭を掻く。すると、後ろから声をかけられた。

「ユウトさん、私も見てもらってもいいですか」

俺は振り向くと、そこにはミハルがいた。

俺はミハルに自分のステータスを見せた。

名前 ミハル 種族 人族 性別 女 年齢 16歳 職業 魔導士 レベル 2 HP 220/220 MP 900/900 STR 10 DEX 40 AGI 30 VIT 5 INT 180 MND 160 スキル 魔法 炎系 LV1 氷結系 LV1 水系 LV1 地脈操作 LV1 回復系 LV1 補助系 LV1 結界 LV1 詠唱省略 LV1 無詠唱 LV1 生活 料理 LV6 裁縫 LV7 清掃 LV4 調教 LV1 性技 LV0 特殊 精霊召喚 称号 元勇者パーティーメンバー 元王女 加護 火の神の加護 水の神の加護 風の神の加護 大地の神の加護 光の神の加護 闇の神の加護 幸運の女神の祝福 俺はミハルの能力を見て絶句した。

ミハルの能力は全体的に高い。とくに魔法の威力が半端ない。

俺はミハルに聞いた。

「ミハルはいつの間にこんなに強くなったんだ」

するとミハルは頬を赤らめて言った。

「実は、私もついこの間、ユウトさんと同じで、冒険者ギルドに登録して、依頼を受けていたんです」

俺はミハルの言葉に納得する。

確かにミハルは昔から努力家だった。

きっと毎日のように訓練していたのだろう。

俺はミハルの努力に感心しながら、ミハルに言った。

「ミハルはすごいな」

俺が褒めるとミハルは嬉しかったのか、頬を染めて微笑んだ。

9.

「ありがとうございます」

ミハルは嬉しさを噛みしめるようにギュッと手を握った。

俺はそんなミハルの手を取る。

ミハルは俺の顔を見上げると、恥ずかしそうに目を逸らす。

俺はそんなミハルの唇にキスをする。

ミハルは俺のキスを受け入れると、ギュッと抱きついてくる。

俺はミハルを抱きしめながら、唇を離すと、ミハルは潤んだ瞳で見つめてくる。

俺はそんなミハルの頭を撫でながら、ミハルに言う。

「ミハル愛しているよ」

ミハルは顔を赤くすると、

「はい。ユウトさん」

と答えた。俺はそんなミハルにもう一度口づけをする。

すると、ミハルは瞳を閉じてキスを受け入れてくれた。

そして、冒険者ギルドから出て行った。

俺はミハルを見送った後、受付の女性に話しかける。

「すみません。また来ます」

「はい。お待ちしています」

俺は冒険者ギルドを出て行くと、市場で買い物を済ませて、宿屋に戻った。

部屋に入ると、ミハルが出迎えてくれる。

「おかえりなさい。ユウトさん」

俺はミハルの笑顔に癒される。

「ただいま」

俺はミハルの肩を抱くと、そのままベッドへ連れ込んだ。

ベッドの中で俺はミハルを激しく求め合った。

俺とミハルはベッドで横になっていた。

俺は隣に眠るミハルの頭を優しく撫でる。

ミハルは気持ちよさそうに眠っていてそれでいてお腹が空いて来たので、俺はベッドから抜け出す。

俺は台所へ向かうと、鍋に水を入れて、火にかける。

しばらく待っているとお湯になった。俺はスープを作り始める。

俺は調理をしながら、先程のことを思い出す。

俺はミハルの頭を撫でる。すると、ミハルの目が覚める。

「おはよう。よく眠れたか」

俺は優しい声で問いかける。

「はい。ユウトさんのおかげでぐっすり寝ることができました」

俺はそんなことを言うミハルの額に軽くデコピンする。

「あう」

俺はそんなことを言いながら、痛そうな表情をしているミハルの頭に手をのせる。

そして、俺はそんなミハルに軽いキスをした。

「えっと」

ミハルは戸惑っている。俺はそんなミハルに微笑む。

俺はそんなミハルにスープの入った皿を差し出す。

「ほら、朝飯だ」

俺はそう言って、テーブルに朝食を並べる。

俺は席に着くと、手を合わせて

「いただきます」

と言って食べ始めた。

俺はパンを齧り、スープを飲む。

ミハルは幸せそうに、食事を口に運んでいる。

俺はそんなミハルの姿を見て微笑む。

食事を終えると、俺は食器を流し台に持っていき、洗う。

俺は洗い物が終わると、着替えをして、出かけることにした。

俺は宿を出る前に、女将に挨拶をしに行く。

「女将さん。今日も出かけるのかい?」

女将は少し寂しそうだ。

俺は女将さんの頭をポンポンとすると、

「ああ、行ってくるよ」

と言うと、女将さんはニッコリ笑ってくれた。

俺は女将に見送られて外に出た。

俺は街を散策する。

この街には様々な店があり、武器屋や防具屋の他にも服屋、本屋、雑貨屋など色々な店が並んでいる。

俺はそれらの店を冷やかしつつ、目的の場所に向かう。

俺はとある建物の前で立ち止まる。

その建物は大きな屋敷のような作りになっている。

俺は建物の中に入る。すると、そこにはたくさんの人が行き交っていた。

俺は目的の人物を探すために辺りを見回す。すると、奥の方から声をかけられた。

「ユウトさん。こっちです」

俺は声の主の方に視線を向ける。そこにはミハルの姿があった。

俺はミハルのいるカウンターまで歩いていく。

「ミハル。待たせたか」

俺はそう聞くと、ミハルは首を横に振って答えた。

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