第二章 新たなる出発

魔族討伐の旅

第16話 冒険の準備

「さて、と…冒険の準備と行きたいところだが、こちらは、やれ薬だ何だと…とにかく金欠でな。」

月詠が頭を抱える。そこを自信満々に花が、

「それなら問題ありませんよっ!さよさん!…ほら、食事してないで」

「ふぁい?ふぁい。」


月詠に余った旅費を渡した。

「うお!?お、お前らどうやってこんな稼いだんだ!?ま、まさか身体売って」

その瞬間、月詠に鉄と光の矢が飛んだ。

「あぶねぇ!!ったく、女ってやつは…」

「今のは、月詠さんが悪いと思います!!」

「そうですよ!!えっち!!」

「すんません。」


「と、とにかくこれで色々準備が出来そうだ。そうだ、再開祝いに何かするか。その辺も買い込んでくるから、お前らは…まぁホームでくつろいでろよ。」



「そーいえば、私たち、お風呂入ってないよね」

「長旅でしたからね…」

「はっ、臭う!?」

「工場の街にいましたもんね…」

「花ちゃん!お風呂入ろう!!」

「え、え?ひゃああ~!」


さよに無理やりお風呂に引っ張られていく花。

「さよさん…」

「え、どしたの花ちゃん、そんな目で見ないで…」

「ちょっと食べすぎたんじゃないですか?腕とかぷよぷよです。」

「言ってはならないことを言ったね~~??それっ」

「ひゃっ!」

さよに雁字搦めにされて動けなくされる花。


「そんなこと言う花ちゃんには…お仕置きですっ!」

「えっ…やめっ…」

花の股にシャワーを当てがるさよ。

「やっ、ダメ…何か来ちゃう…!!」

びくびくっと痙攣する花。

「花ちゃん…イキやすいんだぁ…可愛い。」

「はううっ…許してください…」



「…女ってのは何であんな風呂好きなんだ?」

「…拙者にはわかりかねる。」


「おーい!!お前らそろそろ風呂出ろ!宴の準備、出来てるぜ!!」

「あっ、やばっ。花ちゃん…?」

「…ふぁい…?」

目がとろんとしている花。

「や、やりすぎちゃったかな?てへ!」



「おう、ようやく出て…花はまたのぼせてるのか。」

「そ、そうなのかな!?」

「なんで一緒に入ってたさよが挙動不審なんだよ…あ、金サンキュな。それでもまだ余ってるから、今回の旅は余裕もって行けそうだぜ。」


「よし、明日には出発するから、お前ら飲め飲めー!」


そして宴が始まったのであった。

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