第9話 交わる二人
「こっちから出向いて…」
夜半。これが最後のギルドホームでの寝泊まりになるかもしれない。
さよは、月詠の言葉が忘れられず、震えていた。
魔族…今までの魔物とはおそらく桁違いの強さ…やられちゃったらどうしよう。
「ちょっと…外の風…吸いに行こうかな…ん?」
今、控えめにコンコン、とドアをノックされた気がする。相手は多分…
「…花ちゃん?」
がちゃっと弱々しくドアが開いた…やっぱり花ちゃんだった。両手には枕を抱きかかえている。
「さよさん…眠れないんです…今夜、泊まらせてください…」
「うん、いーよ。こっち、おいで。…私も眠れなかったんだけど。あはは」
「やっぱり、月詠さんの言葉ですか…?」
「そう…だね…これからの旅、少なからず、無事には済まないと思う…もちろん、皆には傷ついてほしくないし、私だって…怖いよ。何より…」
「むぎゅ…」
「私は、花ちゃんを危険に晒すのなんて…できない…!!」
「さよさん…ちょっとだけ、苦しいです…んむっ…」
嫌がられるかな、でも、我慢できない…!
さよは花の口にキスをした。花は嫌がらなかった。
「花ちゃん…」
「はい…さよさん…」
さよは、花のパジャマのボタンを一つ一つ、外していった。可愛らしいブラが見えてくる。
ブラのホックも外し、花の上半身が露わになる。痛くないように、乳首を吸うさよ。
「んああっ!」
「声、大きくしたら聞こえちゃうよ…」
「さよさんの…いじわるっ…んんっ!!」
真っ赤になって必死に声を抑える花が愛しくて、更に求めてしまうさよ。
(花ちゃん…花ちゃんは絶対、私が護るからね…)
その夜は長く感じた。気がした。
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