残像

奈良祐司

第1話 殉職

ドーン!バタッ、ガサー誰が倒れた音が静寂な塚原高原の森で聞こえ、銃声の音がした。「おい!行くぞ!」ニヤリと笑いながら、誰かを呼んで、塚原高原を走って去った。大分県警捜査一課刑事衛藤翔大(しょうだい)だった。次世代のエース候補として、上層部から大注目を置く彼が銃殺し、即死だ。プルルルと衛藤家に電話が鳴った、電話に出たのは、妹の衛藤光希(みつき)17歳のちの兄譲りの現場至上主義の女刑事だ。後ほど、読んで驚くことがわかるだろう。話しは戻ろう、鳴り止まない電話を光希が取った。「もしもし、衛藤ですが」と電話に出ると、

「あの、捜査一課ですが」

「あ、はい」

「お母様でしょうか?」

「いいえ、娘ですが・・・」

「あ~娘さん?」

「はいはい」

「てことは、翔大の妹ね。」

「…はい、兄に何かあったのですか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

残像 奈良祐司 @numealyuuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る