第10話 URG-Iはいつも傍に…

 サツキが会社の駐車場に来るように言ってきたから、駐車場まで来てみると見たこと無い小さなジープのような車が停まっていた。

「センパァイ!おはようございます!この車はサバゲー用に買っちゃいました!」

「え?」

「もう私達はサバゲーに生きるのです!!」

「え?一緒??」

「そして、これです!」

“じゃ~ん”と後ろを開けると車内には装備品がギッシリ詰まっていた。

「やばっ!」

「もう私も本気でサバゲーします!オトコ共を撃ち倒すのであるぅ!!」

「気合い入りすぎでしょ!」

「早速!明日行きましょう!」

「はや!でも!行く行くぅ~!」

アタチ達はグータッチした。


 サツキの装備品はマルチカムで統一されていてアタチとお揃いである。もちろんURG-Iとグロック22であった。


 サツキは実家暮らしで社長の娘なのでかなりの豪邸に暮らしている。庭にはテニスコート二面あり和風庭園と社長のゴルフ練習用グリーンとドーム型のガレージ等こんな絵に描いたようなセレブな生活あるのか?と言うような家である。そして、テニスコートを潰して小さなサバゲーフィールドを造っている。

「先輩とワンオーワンのためにテニスコートを改装しましたぁ!」

「社長に怒られるよ!」

「パパのオッケーはもらってますよ!今度、ママもやりたいって言ってました!」

「どんな家族じゃ!」

アタチ達はそんな会話しながら快晴の元で日焼けしながら男の子達をバシッと討ち取るのである。


 時が雲を流していく

 風がBB弾も流していく

 アタチを夢中にさせるフィールド

 可愛い器のカレー

 隣には使い込まれたURG-Iが佇むー。


「あと3分でフィールドイン締め切りまぁす!ゲーム参加の方は急いでフィールドインお願いしますぅ」


 アタチとサツキはほっぺにカレーを付けたままヘルメットを被り急いでフィールドインするー。


 今日も、これこれ!この雰囲気なのですわよ!!と心踊らせながら自陣へと向かうのである。


おわり

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Urgi 門前払 勝無 @kaburemono

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