第16話 九州の佐賀県産が世界最高水準で SAGAのタグ
「栄子ちゃんは どうしてるの」と涼子さん
「半分は こっちの部屋です 来月末で今のアパート解約で こっちへ引っ越し」
四人とも はぁ そこまで進んでるんだ と落胆する
逃した魚は常識外だった
「そうそう みんなパスポートと休みをとってよ お盆明け
冬のNZのチャペルで式あげるから 人数が決まったら栄子ちゃんへ
チケットは美沙さんに任せて とるから来てね」
「はい??」
「昨夜決めた 余分なのがいない海外ウエディング 欧州勢はマッシモ達
日本勢が少ないんだ 日本代表の強化合宿に合わせてNZで式とスキー」
「それって ワールドカッパーが山盛りとかじゃないわよね」涼子さん
「国体愛知代表を呼ぶんだ ワールドカッパーは当然 呼ぶよ」
涼子さん またおかしな事を眼の前の矢田の友達は言ってると思う
「ジョルジェットもマッシモもトイレ経験者 仏の貴族様とイタの貴族様
三日位レクチャー受けて執事にサポートしてして貰って式」
「それ 聞いてないんですけど」栄子ちゃん
「昨夜のラストのグラッパ 年間生産量は非公表 貴族専用
貴族のマッシモの家だから年15本を買える それがうちに2年分で6本ある
おそらく俺んち以外で日本にある全部より多い 意味が理解るよね
アイツを呼ばないとエライことになる」
「はい?? それを呑んだのは?」恵子ちゃん
「涼子さん達 五人です」栄子ちゃん
「涼子さんが、マスターにカクテルって我儘言って 頑張ったけど
ストレートが一番うまいって 最後ストレート出してた 教え鍛えだな」
そんなトラップ 覚えていないしな四人
「其のグラッパは矢田も呑んだんだけど
涼子さんが
矢田 なに正座してる 座って呑め
沙美さんが
ちゃんと呑め なに休憩してんだ
もう美沙さんの尻を触らなかった罪状で正座していた矢田が気の毒で」
完全に渡ってグダった私達だな 矢田 最良の選択だ と思うお局様の二人
「私達の航空運賃とかは」
「そんなの来て貰うんだ 俺持ち 衣装がな 栄子ちゃんはウエディングドレス
他の人がな 教会の都合でアフタヌーンかイブニングか
振り袖なら着付け師さんもいないとな あとはスキーウエアか
場所にもよるしなぁ 40度の上で 奥のドアを開けるとコブなら
スキーウエア一択なんだが 場所と時間を決めてからね」
一旦解散で 大円たちはペントハウスに戻る
涼子さんたちは場所を変えて 再び茶店に
「ちょっと 逃した魚が大きすぎる 常識外の遊びに常識外の稼ぎ」涼子さん
「イケメンではないけど 優しいし 懐も深そうだし いい男よね
かなり鈍感で 常識を知らない処が 難点」恵美さん
「常識を知らない訳じゃないと思うわ テーブルが違うだけ
最初のお正月の差し入れが 空 あそこで気が付かなったのがね
美味しくて ヘロるまで頂いだいて 夕方まで矢田の店で休憩」涼子さん
「それ 次々にドバドバ注いでくるし 次々に出てくる四合瓶
来た振り袖に全部に注ぎまくる 空 の扱いじゃなかった」美沙さん
「それは無理よね 普通にドバドバが 空 私初めてだったのよ
ディバック一杯の四合瓶 矢田さん片付けてたけど空瓶の山だったし
そんなに大量に 空 があるとは思わないわよ」恵美さん
「オープンに乗車拒否した私達に見る目がなかった なのね」冷静な美沙さん
「でも 今どき パンチパーマは」恵美さん
「パンチパーマ 30には禿げて坊主になるから 後4年 気にしない」恵子ちゃん
かなり酷いことを言っている
「それを言われちゃうと 受け入れてナビに座った栄子ちゃんに縁と運があった
栄子ちゃんの言っていた、多重事故の真ん中に居て無傷で抜けるのよ
どう考えてもニホンカワウソ 居てはいけない人だったのよ」涼子さん
「それって スキーの帰り 大渋滞くらった五台が絡んだ大事故」恵子ちゃん
「三台目に居て 揺れるよ 掴まって あっさり180度の向き変えて対向車線へ
そこからフル加速して 追突もからも余裕で逃げて無傷だって」美沙さん
「飛ばすけど逃げる車間を常に空けてるって矢田さんの言うとおり」恵美さん
「しかもデジポット山盛りで スキーへのご招待まであった
レンガ置かれたけと、流石にうちでは無理と1/10にして貰った
「憧れのお局様のお二人には是非に」とカマされたわ」美沙さん
「その件 涼子さん達が行かないから 栄子ちゃん以外 一派誰も行けず
若い子は行きたいけど遠慮して行けず 涼子さんと美沙さんは反省を」恵子ちゃん
「ニホンカワウソを捕まえるのって度胸が要るのよ」と言い訳の涼子さん
「そんなんだから見合い三連敗」と言ってしまう恵子ちゃん
スキーバスに乗れなかったので お怒り気味
凹む涼子さん
「あれを見る前なら 見合いで行けた
鷲ヶ岳の下りでね 少しの間 見えてたわよね
雪道も車の向きと進行方向が違うけとサラッと曲がっていく余裕の走り
多重事故もあっさり躱す それが基準になっちゃったのよね
俺運転上手いよ って殿方も居たけどATでね クソしょぼいの だめねぇ
一回 凄いのみちゃうと 昨日の鈴鹿とかもパドックとやらでしょ」
「無意識にレース関係者専用のゲートに行くかぁ レーサーが染み込んでる
挙句に三河バイクからのお誘い民宿付き きっと其の筋では有名人」美沙さん
「大人しくパスポートとってNZの結婚式参列が一番」恵美さん
「たまにペントハウスに呑みにいく これだね」恵子ちゃん
若い二人は諦め切り替えたが 年長二人は後悔しまくっり
あの日の朝 NA のナビに座れば 全ては違っていた
しかし朝も帰りも配車で 憧れのお局様の涼子さん と叫ばれ
ニホンカワウソの乗って欲しいは、解ってはいたが複雑な気分で乗れなかった
でも 一見 極寒と思われるが、キチンとした装備でホカホカのナビに座って
居眠りをした栄子ちゃんが 先行しゴールラインを切ったのだ
そんな週が開け 栄子ちゃんが5月の連休明けで寿退職すると流れてくる
しかも式はNZ お盆明け パスポートと休みをよろしくと
無理な方は、このデカイスーパーの近所では一番との
レストランテ嵯峨野でパーティー 逆ドレスコード
ポロシャツ+チノパンorミニスカート 浴衣を推奨 正式に流れきた
美沙さんと涼子さんと恵子ちゃんで お昼を食べながら
「美沙さん 栄子ちゃんの襟巻き SAGAのタグを見て
『九州は佐賀県産の最高級の毛皮 バカ高いわよ』
と教えてくれましたよね?
お店の先輩に話をしたら、かわいそうな子扱いになったのですが」恵子ちゃん
「流石に知ってるわよね さゆりさんでしょ 優しい対応だ」美沙さん
「大円くんがカマされて、二人共 九州の佐賀県のSAGAと思い込んでるけど
北欧のフィンランドに本部がある毛皮業者の品質保証組合の品質保証タグ
それが S A G A それの一番高いのがロイヤルのタグなの
九州の佐賀県産が世界最高水準で SAGAのタグ とか寝言を言ってたけど
マフラーのシルバーFoxもミンクも きっとひざ掛けも SAGAロイヤル
産地は本人の思ってる九州の佐賀県とは違うけど
北欧のモノホンの世界最高水準の毛皮なの
SAGAのタグから選べば間違いはない これはホント
まぁね ちゃんとネタとホントを混ぜるところがカマす方も慣れてる
休憩でハメっぱで来た銀狐 あそこにもヒントはあったのよね」涼子さん
「私も カマされた・・・」恵子ちゃん
連休前の退職の挨拶には矢田と矢田の友達と三人でデカイスーパーを廻る
途中で警察官が二名加わる
「大円 本当か 嫁を貰うとか」
「ほら 保証人は、この美人 お先です先輩」涼子さんを紹介する
「くっそ こればっかりはなぁ
しゃぁない 三河バイクさんからもお願いがあった
内村さんにお願いされたら、断れないしな
SMSCにきちんと入って、公道でTZを走らせないなら 目を瞑る」
少し離れて密談する四人
「それより吉田先輩 涼子さん綺麗でしょ」
「美人だな でも売れてるんだろ」
「それが 吉田先輩にもチャンスが 二輪も四輪も運転上手いし 可能性大」
「なんだそれ」
「どうも俺の雪道運転が基準になっちゃったらしくて」
「それは無理だろ 俺でもついていけんし
だいたい、お前 ダート始めた時が日本に帰ってきた秋
基本はFRと言われて わざわざS110のFJのズルでスノー仕様作って
北海道に3ヶ月籠もって 毎日 横向けたりまっすぐ行ったり やりたい放題で
道警千切って遊んで 挙句に 道警の運転訓練の監修指導したらしいじゃないか」
「吉田先輩 それ人聞きの悪い言い方 県警交機経由で道警交機に話をして貰って
城南の交機の先輩と2台で講習受けに行っただけです
ひれ伏させて 先輩指導員 俺助手 立場逆転しましたけど
そんな事より 其の辺の寄りは数段上 一度セット もう1人美人が居るので」
「え、俺も 大円 バイク復帰を許す」手のひらを返す渡辺先輩
「6人で件のBarで 俺の部屋で呑み直して泊まればいい 飲酒運転なし」
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他の話でも使うのですが 「逆ドレスコード 浴衣推奨」
もう日本の夏は 着物は無理 絽でも長襦袢とか無理で
アンダーはコンプレッションのワークアウト用の上下
浴衣なら汗をかいても洗えば済みますが
絹の絽とか洗えない ポリの絽が洗濯機で洗えていいです
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