第15話「美沙さんの尻を触らなかった」と嘘は言ってない矢田
栄子ちゃん ある一本のグラッパをマスターに渡す ほぼ日本にはないグラッパ
ワールドカッパーでガチ貴族のマッシモの家でも年間15本しか手に入らない
バブル期には金に物を言わせて買いに行ったが、蹴散らされて帰ってきたバイヤー
そのバブルも崩壊して、日本には無いはずのグラッパ
「これを 使って良いと」
「いいですよね」栄子ちゃん
「いいよ 栄子ちゃんがいいって言ってるんだし」見もせず返事をする軽い大円
手が震えて、ちゃんと持てないマスターに持たせてソファーに戻り膝枕を再開して
「五人✕2 で十種類 お願いしますね」と注文を飛ばす
グダっている涼子さん 「矢田 なに正座してる 座って呑め」
「そうだ ちゃんと呑め なに休憩してんだ」美沙さん
さっきまでとは180度話が違うが 渡ってグダッたお局様が二人も居る
ど正論でも通らない 大人しく言うことを聞くのがベストだと矢田は理解している
「流石 栄子ちゃん 矢田の正座が終わって良かった グラッパのお陰かな」
いえ違います 四人とも渡っただけです と心で叫ぶ栄子ちゃん
マスター 味見をして どう考えも ストレートしか思い浮かばない
頑張って 5人分の渾身のステアにシェイク
冷凍庫が−35℃仕様でステアグラスもまだ10個以上冷えてるし
リンスをしても余裕な氷の締まり具合 良い条件で五種類作って出してみたが
美味しいがストレートに勝てない
二杯目は敗北宣言の ストレート を出す
グラス他を洗い 呑んでる5杯のグラスは任せて
栄子ちゃんに送って貰いマンションを出る
「はぁ あのグラッパが日本にあるのか 軽く使っていいとかの酒じゃないのに
勉強になるどころの騒ぎではないな またお礼に出張バーテンをしよう」
一方部屋では矢田と二人で涼子さんたちを担いで ゲストルームに放り込む
クイーンサイズだから 余裕で二人寝かせれる
「矢田 お前 正座してたけど 涼子さん達の尻でも触るとか やらかしたのか」
いやお前がここに住んでるのが それで栄子ちゃんと住むのが
色々言いたいことはあるが、こいつに言っても無駄と 諦めて
「美沙さんの尻を触らなかった」嘘は言っていない矢田
「そっか 矢田はいい男だし 美沙さんのおしりを触って 口説かなかったのか
美沙さん美人じゃん でも年上だしなぁ 難しいな」と真剣に悩む
これで納得してくれるなら 余分なこと言って1000mの滑落は避けたい矢田
「ここなら歩いて帰っても15分 明日の朝 車取りに来るわ」
「矢田さん 送ります」栄子ちゃんが率先して矢田を送っていく
「栄子ちゃんは 大円でいいの」矢田
「かなり常識のテーブルが違いますが 大事にしてくれますから」
「そうだよな このマンションだもんな あの朝オープンに座ったのが縁と運だね」
「そうかも」
「じゃ」と矢田は歩いて帰っていく
戻ってきた栄子ちゃん
「結婚しようか」
「はい??」
「二人の関係がオープンになったじゃん NZの冬の教会で式 どう?」
「私 孤児みたいなもので、両親いないし」
「じゃ簡単じゃん 二人でNZで式 マッシモたちが欧州から来て祝ってくれる
祝ってくれる人もいないと寂しいけれど来てくれるしな
後はさっきのBarかレストランを借り切ってラフな格好でのパーティー」
「そのラフな格好のパーティー いいですね」
翌朝 完全にグダってる四人 どうにもならない
降りてガレージを見るとNAの前に涼子さんの車 NAは出せない
諦めて マンション1階に入っている喫茶店にしようと栄子ちゃんを呼ぶ
「書いてきました あなたの携帯番号へ電話しろって」
「OK ゆっくりモーニングしよう」
「引っ越し してもいいんですか」
「嫁だし 何時でも あ、鈴鹿とかスキーがない日ね」
「これだ 遊びが優先」
「其のために稼いだ このマンション 今だと三棟以上はキャッシュで行けるし」
「はい??」
「栄子ちゃんにお金の苦労は掛けない って事だよ」
「バブル崩壊で急落したから 種があったから空売りでもかなり稼げたし
土地とか落ちたトコで買うのがいい
どうするか迷ってるけどね 栄子ちゃんが嫁に来る 苦労は掛けれない
ならキャッシュを握りしめても そこそこはあるからね」
「そのそこそこの基準は」
「このマンション土地抜きで建築費で150
今の時価が100 駅ベタだから余り下がっていない」
「はい??」
「それだけキャッシュがあれば 栄子ちゃんに苦労は掛けないでしょ」
電話が掛かってきて栄子ちゃんが迎えに行って
四人もモーニング
「矢田も美沙さんの尻を触らないとは ダメなやつだ」
「はい??」
「矢田がゲロった 美沙さんに誘われて尻を触れるチャンスがあったのに
見逃して、正座を喰らったって それは矢田が悪いな 正座仕方なし」
「そうですね 美沙さんほどの美人の尻 触らないと」と返す栄子ちゃん
四人は矢田に正座させたことも覚えていない
「矢田くん 正座してたの」恵美さん
「そりゃ 美沙さんのおしりを触らなかった罪状で正座だ 仕方なし
俺も止めようがない 栄子ちゃんに無理って言われた」
覚えてないけど そう言うことにしておこう と四人
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ブレンド系は バランの30年も17年キープして呑みましたけど
(30年も17年も当時は円高もありびっくりの激安でした)
ロイヤルサルートと並べてのむと サルートでいいやん
サルートの瓶の巾着袋 なかなか良い品でリール袋に最適でしたし
なので ザ・クレンリベットの18 と サルートに 落ち着きました
なんであの頃 あんなに 渡らずに 朝まで呑みに行けたンだろ
店を出ると、だいたい明るかったし、普通に電車は動いてたし
今は ポン酒3合でヘロるし 一生分呑んだ と諦めるしかない
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