第13話

ローワーの森に着いた俺たちは早速マップを使い討伐対象のゴブリンとスライムを探していた。ていうか片山さんの訓練のためにゴブリンのような人型を殺めるのはきついと思っていたので、スライムを探していたんだが...


「なんでゴブリンの赤い点はまあまあいるのにスライムが全然いないんだけど!?」

「どうしてでしょうか?最近新人が来て全部倒してしまったのかもしれません」

「それはありそうだけど...流石にそんなんに狩り尽くすか?」

「それもそうですね」

「流石にゴブリンからはきついか?」

「ちょっと怖いです。人型ですし...この剣を刺すことが出来ても殺しきれずに反撃を受けて自分が怪我をするのも...」

「だよな...スライムだと反撃してこないしな」


でも片山さんあなたが今装備している短剣

ほぼ神器クラスの代物だぞゴブリンなんか1発だと思うぞ?

言い忘れていたが、片山さんの武器は短剣になった。ローワーの森に向かう途中にどんな武器があるか全部説明して選んでもらった結果だ。

一応短剣について説明しとくとゲームで

たまたまドロップしただけだ。

これがゲームだったらスライムなんてすぐ湧くのにな〜と思っていると目の前にスライムが現れた。


「なあ...これってスライムだよな」

「そうだと思います....」

「でも大きすぎないか?」

「そうですね....」


俺たちの目の前に現れたのは見上げないといけないくらいでかいスライム(?)だった。


「よし!現れたなスライム!片山さん任せた!!」

「ええー!?ムリです!!」

「いや、その剣持ってるんだったら大丈夫だって」

「イヤです!気持ち悪いし近付きたくないです!」


と言って木の後ろに隠れてしまった...

まあ確かに気持ち悪いし...スライムは小さいから可愛いわけであってでかくなったら普通に

可愛くないし...

そう思っているとスライム(?)が体を上下に揺らし始めて数回揺らしたあと、自分の体の一部を飛ばして来た。

慌ててそれを避けるとさっきまで俺が居た場所に着弾して煙を上げながら地面が溶けていた。


「おいおいまじかよ...あれ当たったら一溜りもないぞ」

「やっぱり私じゃ危ないじゃないですか!」

「いやそんなことないぞ」

「そんなことよりも早く鑑定してみてください。もしかしたらあれスライムでは無いかもしれません」

「まじか...まあ確かにマップにスライムが表示されていないのに急に出てくるのおかしいしな」

「空上さん!次の攻撃が来ます!」

「ああ分かってる」


そしてそれを避けると鑑定を発動した。


━━━━━━━━━━━━━━━


- [ ] スライムイーター(スライム型)

〇レベル55 上限70

- [ ] 称号

捕食者

強酸

- [ ] スキル

物理攻撃耐性Lv8

遠距離攻撃耐性LvMAX

再生能力LvMAX

熱感知Lv7


━━━━━━━━━━━━━━━


「おいおいめちゃくちゃ強くないか?しかもつツッコミどころ満載じゃん!スライム食うのに自分がスライムって謎じゃん」

「やっぱり私には無理じゃないですか!確かにスライム食べるのにスライムって共食い...」

「......」

「......」

「それは考えないことにしてどうやって倒すんだよ物理攻撃あんま効かないらしいし...

しかも再生能力と遠距離攻撃耐性LvMAXというおまけ付き」

「逃げましょう!」

「いやもうちょっと考えようよ」


そうは言ったもののどうやって勝つんだよ...

ゴリ押しで一旦やってみるか?まあ試さないと分からないしな。


「ということでゴリ押ししてきます!」

「え?ど、どういうこと?って行っちゃた..」


スライムイーターの目の前まで来ると、

ストレージを発動して星界の堕ちた聖剣アロンダイトは禁止されているので、もうひとつの愛用している剣次なる伝説へ続く剣カリバーンを取り出した。そして距離があったので、縮地を使おうとした瞬間、


「!?」


前から尋常ではない速度でスライムの塊が飛んできた。即座に縮地の使う方向を変えて避けた。


「あっぶな!俺のレベルで見えない攻撃ってなんだよ!」

「だ、大丈夫ですか!」

「大丈夫ー!」


まあ結構ギリギリだったけど、それよりスライムの塊が飛んできたと思ったらあいつの体の一部を腕みたいに伸ばしてるだけだな。そっちの方が攻撃速度早いのか?と思っていたらスライムがお腹の辺りをへこませていた。そして次の瞬間、

またさっきと同じぐらいの速度で攻撃が飛んできた。


「やっば!」


これも慌てて縮地を使い避ける。

なるほど縮めることでバネの力を作って飛ばしてきているのか。でも見てから避けられるし、

1つずつしか飛ばせないみたい.....うん?

なんかスライムいろんなところがへこみ始めた。やばくねこれ?


「結界m...っ!がはっ...」


結界魔法が間に合わず、剣でガードしたが後ろに吹き飛ばされて片山さんの隠れている木の近くの木に激突した。


「大丈夫ですか!?」

「大丈夫だけどこれは結構効いたかも...」


くそまだ1回も攻撃出来てない。レベル差はあるのにこんな苦戦するとは....

現実とゲームではやっぱり違うな。ともかく自分の間合いに入れるにはあいつの攻撃を全て避けないといけない。結構キツいくね?もっと脳の回転を早く出来れば...あれ?スキルに並列思考があった気がする.......あ、あったわ

よしこれで近づけるんじゃないか?


「並列思考!」


と言いスライムイーターに向かって走り出した。スライムイーターはさっきよりも倍近くの腕を伸ばしてきたがしてきたが、さっきよりも遅く見える、しかも一度に色々な事を考えることができるよになったので避けることが出来るよになった。そしてある程度近づいたところで跳躍し、スライムイーターに斬りかかった。


「え?嘘だろ...?」


次なる伝説へ続く剣カリバーンの刃は、

スライムイーターを斬らずにめり込んだだけで弾き返された。


火球ファイヤーボール!」


火球ファイヤーボールを撃ち一旦スライムイーターを怯ませて片山さんの隠れている木まで引いた。


「あいつヤバいって刃が通らねぇ」

「本当ですか...やっぱり逃げましょう!」

星界の堕ちた聖剣アロンダイト使いたい」

「ダメです!」

「だよなー」

「あ!見てください。スライムイーターに穴が空いてますよ!」

「え?本当だ。てかあそこ俺が火球ファイヤーボール撃ったところじゃん。しかも再生してない!」


ということは近距離で魔法を使えばダメージが入るのか。剣に炎魔法を付けて斬れば倒せそうだけどそんな事できn


同期シンクロ発動。所持武器と属性魔法を同期します。新たなスキル付与魔法エンチャントを獲得しました。』


出来るようになりました!相変わらずチートすぎだろ...


「空上さんどうしました?」

「あいつを倒せるようになったわ。」

「え?どういうことですか?」

「こういう事、付与魔法エンチャント!」


すると次なる伝説へ続く剣カリバーンの刃のまわりに炎が纏わり付いた。そしてまたスライムイーターの前に立ちはだかると炎を纏った刃の先を向けて、


「2ラウンド目だ!」


━━━━━━━━━━━━━━━

皆さん久しぶりです。どうも准音希咲です。

投稿するの遅くなり申し訳ありません。

不定期とは書いてありますがあまり期間を開けないように頑張っています。

次回も戦闘シーンなので遅くなると思います。

ぎこちないけど自分なりに考えて戦闘シーンを書いているので変なところがあっても暖かい目で見てください。

最後に読んでくれた読者の皆様ありがとうございます!!!

これからもこの作品をよろしくお願いします!!!

次回もお楽しみに!!

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