第12話
「気を取り直して依頼受けましょう!私のオススメはこれです!」
と言って紙を1枚出した。
「オススメってうん?これ俺の見間違えじゃないよな?難易度Bって書いてあるんだが...」
「はい!」
「今からこれを受けるのか?」
「はい!」
「問題ないのか?」
「はい!」
「絶対あるよね!てか問題しかないわ!」
「もうさっさと受ければいいものを...」
「なんで急にそんな高ランクから受けさせようと?」
「だって空上くん君レベル99でしょ」
「!?」
なんかほぼバレてるわ...まあ実際は上限突破してるんですけどね。
「なんでわかったんですか?」
と、俺が聞く前に片山さんが先に聞いた。
あくまでレベル99だということにするのか。
「いや〜だいたいスキルがレベルMAXなのは、レベル99なのよ。上限がそれより低いと
スキルレベルはMAXにはならない。いや、なりずらい。だからわかったの」
ふ〜ん。スキル見ればだいたいレベルがわかるのか。これからはあまりスキルも見せられないな。
「ともかくSランクになれるのはレベル99だけで君はもうそこに達しているのだからAランクも
受けることが出来ると思ったの。これを受けて依頼達成出来たらAランクに上がれるしね。ついでに私の給料も上がるし!」
「ホントの狙いはそっちだろ!」
「嫌だな〜そんなわけないでしょ〜
君がランク上げてくれたら私の給料が上がるからって、別にそこが狙いじゃないよ〜」
「もうそれ説得力皆無ですよティアさん」
「で!この依頼受けるの?受けないの?」
「受けません!!さすがにそんな高い難易度は受けねーよ。あと片山さんにも戦闘訓練したいし」
「私の戦闘訓練ですか?」
「そう。一応自分の身を守るためにね」
「仕方ない...スライムとゴブリン討伐にしてあげる」
ティアさんは少し肩を落としながらも
スライムとゴブリン討伐の依頼書を持ってきた
すると片山さんが、
「ランクってどうやったら上がるんですか?」
「そういえば説明してなかったわね。
通常は適正ランクの依頼をこなしてれば上がるけど、一応例外があるから。A以上に上がりたいならなんかテストみたいなのがあるらしいよ。」
と、ティアさんが依頼の手続きをしながら説明してくれた。
「はいこれで手続き完了っと。どうぞ行ってらっしゃい〜ってちょっと待って!」
「なんだよ」
「君たち武器とか防具は?」
「えーと...大丈夫です」
「武器はいいとして防具は?って何その服!見た事ないんだけど!」
あ!そっか俺ら制服のままじゃん!異世界人があまり気にしてこなかったから気づかなかったかけど、てかそもそも髪の色も黒色の方が珍しいしなんで物珍しそうの見られなかったんだ?
まさか
そのせいでティアさんにも普通の人に見えていたのか。服装もこの世界のものでもないのに...
つくづくご都合主義だなおい!
「えーとまあこれにはふかーーーいわけがありまして...」
「まあいいわ。話は依頼が終わってからゆっくり聞くから覚悟しときなさい」
「わ、わかりました...」
そして逃げるようにギルドから出ていった。
なんかティアさんの視線が怖かった...
まあ一旦服でも買いに行くか。
俺はストレージに入ってるやつ使えばいいし
片山さんはそうもいかないだろうからな。
「片山さん服買いに行こう」
「服ですか?たしかに制服のままだと動きずらいですしね」
「あ!でも服屋の場所わかんねーや」
そしてさっき逃げるように出ていったギルドに戻ってティアさんに聞きに行くはめになった。
ちなみにめちゃくちゃいじられた。
○○○○○○○○○○
「そこの右をまがったらみえてくるはず」
「あ!ありましたよ」
服屋を見つけたのはいいが、彼女にお気に召す洋服はあるのだろうか?だってなんか女子って服とかにお金をかけるでしょ?
まああまり知らないけど...
異世界の服屋だしな〜何があるか検討もつかないし。
そう思いながら片山さんに続いて服屋にはいっていく。
「異世界の服屋だからどんなものがあるか心配していましたが、これなら大丈夫そうですね」
「そうか。じゃあ俺は外でm」
完全に女子っぽい服しかなくていたたまれない
気持ちになったので外に行こうとしたら腕を掴まれた。
「服選び手伝ってくださいね」
「え、でも俺服とかよく分からないし...」
「手伝ってくださいね!」
この後かれこれ2時間ぐらい付き合わされた。
この服はどうですか?とかめちゃくちゃ聞いてくるし、まあかわいい女の子が色んな服を着るのを見れて目の保養になったし楽しかったから
まあいいか片山さんも満足してるし。
ちゃんと制服はストレージにしまって、
片山さんは買ってきた何着もの服から選んで着ていた。
ちなみに俺ゲームで着ていた服にしたぜ!
白を基調としたデザインでめちゃくちゃかっこいいぜ!!
まあそれは置いといて、
「服も買えたしそろそろ行くか」
「はい!行きましょう!」
マップを開いて依頼書に書かれてる目的地
ローワーの森に向けて出発した。
まあこの街からすぐなんですけどね...
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