第10話
「この宿はどうでしょう!!」
と、ティアが自信満々に紹介するが...
「この宿はどう考えてもダメやろ!」
「え〜なんでですか?あなた達2人にピッタリだと思いますけど?」
「この宿どう見てもそっち系のやつだろ!!
もう完全に!!」
「しっかりお部屋ごとに防音魔法かけてあるので安心ですよ〜」
「それがダメなんだよ!!そもそも片山さんと付き合ってないからダメなんだよ!」
「あ、そうなんですね!てっきりお付き合いをされているのかと...」
「次はちゃんとしてくれよ...」
てか異世界にもあっち系のやつあるんだな.....
片山さんは終始何を話してるか分からずに
頭に?を浮かべていたけど...
「どういうことなんですか?なんであの宿ではダメなんですか?」
「えーと...後で教えるから...」
「分かりました後でですね」
なんか後でのところを強調して言ったような?
そんなことよりどう説明しようかな...
宿が決まるまでには忘れていて貰いたい。
てか部屋を分けて取るつもりだから大丈夫だよな?
「着きましたよここです!」
「まず見た目は大丈夫そうだな」
「大丈夫ですから」
「本当にか?」
「本当です!私はまだ仕事を残しているので
ギルドに戻ります。明日また会いましょうね!
必ずですよ!」
と言い残して戻って行った。
「ティアの言った通り大丈夫そうだな。」
「さっきとあまり変わらない気が...」
「めちゃくちゃ変わってるわ!!」
「・・・」
「いいから早く入ろうぜ」
そして扉を開ける。
まあ普通だな。てか普通じゃないと困るんだけどな。
周りを見渡してないでさっさと部屋取るか。
「2名です」
「部屋は何部屋とるんだい?」
「1部屋で大丈夫です」
「どれくらい泊まっていくんだい?」
「とりあえず1週間でお願いします」
「はい、これ鍵ね」
「ありがとうございます」
うん?今受付してるのって...
「空上さん部屋取れましたよ!」
片山さんだったわ。
ちゃんと2部屋取れてるかな?
「何部屋取った?」
「1部屋ですけど?」
「え!?」
「なにか問題ありましたか?」
「こ、子どもできちゃうとか言ってなかったか?」
「大丈夫です!」
あれでできないって学んだのか?
そしたら学習能力エグイな。
「それよりも早く部屋へ行きましょう」
「そ、そうだね」
結局2回目のひとつ屋根の下(1回目は屋根無しだったけど)で寝ることになりそうだ...
「ここの部屋みたいですね。」
「そうだな」
鍵を開けて扉を開けた。
「思ったよりも広いですね」
「そうだな」
「あ、ベットがありますよ!家にあるのぐらい大きいですね」
「どんだけ金持ちなんだよ...」
部屋を一通り見て回って腰を下ろした。
「ではさっきの宿がダメな理由を教えて下さい。」
「え?忘れてなかったの?」
「はい。」
まじか〜どうしよう
てか子どもがどうやってできるかも教えた方がいいのか?そうしないとまた同じ部屋を取りそうだしな〜。でも俺が話するの恥ずかしいし...
ここで腹を括るしかないか...
「なにか言えないことでもあるのですか?」
「い、いや別にそういうのわけじゃ...」
「なら早く教えてください」
「うっ、わかったよ...」
そして俺は顔を真っ赤にしながらも片山さんに
全てを話した。
まあ片山さんも顔真っ赤でしたけどね。
ここだけの話
めちゃくちゃ可愛いかった。
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